軽規格のBEV「eWX」を展示 スズキはバンコク国際モーターショーのステージ上に、eWXと呼ぶBEVのコンセプトカーを出展していた。これは、昨年の日本モビリティショーで世界初公開された軽自動車規格のBEVで、電動化が進むタイ市場に対するメッセージとしての展示だった。コンセプトカーなので具体的な性能や価格などは明らかにされておらず、中国のBEVに対する競争力がどれくらいあるかは不明だが、スズキなりに準備していることを示していた。もう1台は、インドネシアで生産されるミニバンのXL7…
2024 バンコク国際モーターショーレポート マツダ編
タイでの存在感が薄れてきたマツダ タイ市場では存在感が薄れてきたマツダ。今回のバンコク国際モーターショーのステージには、MX-30のeスカイアクティブ R-EVを展示していた。マツダ技術の象徴であるロータリーエンジンをレンジエクステンダー用に搭載したPHVだが、タイでの市販の予定はないという。もう1台の注目モデルは、マツダ6。いよいよこれが最後になるようでファイナルエディションとして展示されていた。 マツダMX-30ロータリーEVマツダ6 【動画…
2024 バンコク国際モーターショーレポート いすゞ編
商用車で独自の存在感を発揮するいすゞ タイ市場に早くから進出し、三菱商事と組んで全国津々浦々にディーラー網を築いてきたのがいすゞだ。これにより、1t級のピックアップトラックはもちろん、2t級の小型トラック、さらには大型トラックでも高いシェアを確保している。いすゞは日本では乗用車系のモデルを生産しなくなって久しいか、タイではピックアップトラックのシャシーをベースにしたSUVモデルの開発・生産を続けるなど、独自の存在感を発揮している。タイでは商用車に関してトヨタの上を行くのがいすゞ…
2024 バンコク国際モーターショーレポート 三菱編
エクスパンダー、エクスパンダー クロスのハイブリッドEV(HEV)モデルをワールドプレミア! タイやインドネシア、フィリピンなど、東南アジアを主な収益市場としている三菱自動車は、バンコク国際モーターショーにも意欲に取り組んでいた。今回のバンコク国際モーターショーでは、比較的コンパクトなミニバンのエクスパンダーと、それをベースにSUVとのクロスオーバーモデルに仕上げたエクスパンダークロスにHEV仕様車を追加して発表した。HEV仕様が公開されるのは始めててで、ワールドプレミアである。三菱はBE…
2024 バンコク国際モーターショーレポート ホンダ編
やや腰が引けている? ホンダのEV バンコク国際モーターショーのホンダは、トヨタなどと並んでかなり広いスペースを確保していた。これは、4輪車と2輪車を一体にした展示とされていたためでもある。ホンダがステージ上に展示していたのはe:N1と呼ぶSUVタイプのBEVだ。乗用車のBEVを出展したという意味では、日系自動車メーカーとして積極的な対応と言えなくもないが、実際のところ、中身はそうほめられたものではない。このモデル、すでに中国で東風本田と広州本田を通じて2022年から販売して…
2024 バンコク国際モーターショーレポート レクサス編
小さな高級車LBXは、タイでは1千万円くらいに? 販売台数は少ないものの、タイ市場で高級車ブランドとして定着した感があるのがレクサス。バンコク国際モーターショーでは小さめのスペースながら、特徴ある展示を見せ、プレゼンテーションにはタイの人気ミュージシャンを登場させるなどしてアピールしていた。レクサスのブースでは、昨年11月に発表、12月から発売されたLBXをメインに展示。レクサスは現地生産をしておらず、日本で生産したクルマを輸入しているため、関税などのために価格が高くならざるを…
2024 バンコク国際モーターショーレポート レクサス編
小さな高級車LBXは、タイでは1千万円くらいに? 販売台数は少ないものの、タイ市場で高級車ブランドとして定着した感があるのがレクサス。バンコク国際モーターショーでは小さめのスペースながら、特徴ある展示を見せ、プレゼンテーションにはタイの人気ミュージシャンを登場させるなどしてアピールしていた。レクサスのブースでは、昨年11月に発表、12月から発売されたLBXをメインに展示。レクサスは現地生産をしておらず、日本で生産したクルマを輸入しているため、関税などのために価格が高くならざるを…
2024 バンコク国際モーターショーレポート トヨタ編
タイで圧倒的な存在感をアピールするトヨタ 日本車が圧倒的なシェアを持つタイ市場。そんな日本車の中で、圧倒的なシェアを持つのがトヨタだ。ピックアップトラックに関してはいすゞのD-MAXが強く、トヨタのハイラックスが後を追う形ながら、その差は僅差だ。いすゞには乗用車のラインナップがなく、トヨタにはカローラを筆頭に多くの乗用車もあるため、トータルではトヨタが圧倒する形になる。乗用車に関してはホンダも高いシェアを持つが、ホンダにはピックアップトラックがないのでトータルではトヨタにかなわ…
2024 バンコク国際モーターショーの実情は?
ジャトロン・コモリミス事務局長 ジャトロン・コモリミス事務局長インタビュー ---バンコク国際モーターショーは東南アジア最大のモーターショーとして定着し、今回で45回目を迎えますが、大きく様相が変わったように見受けられます。中国、それにベトナムから新しい自動車メーカーが出展しました。これによって様相が変わったように見受けられたのでしょう。中国メーカーというと、以前は品質面での問題が指摘されるなどしていましたが、最近では品質も急速に向上しています。---初出展した中国メーカーの中に…
2024 バンコク国際モーターショーレポート VINFAST編
ベトナム発のビンファスト(VINFAST)もBEVを出展 今回のバンコク国際モーターショーに初出展した注目の自動車メーカーは、ベトナムのビンファスト(VINFAST)だ。コンパクトなハッチバックタイプのBEVからガソリン車、ピックアップトラックなど、さまざまなモデルを展示。タイ市場に対して意欲的に取り組もうとする姿勢がひしひしと伝わってきた。ビンファストVF3は、コンパクトBEVで、全長は3190㎜と日本の軽自動車よりも短く、全幅は5ナンバー車サイズに近い1679㎜、全高が16…