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  • IBMが革新的な量子コンピューティング開発キット「Qiskit 1.0」を静かにリリース
  • 新リリースサイクルにより、安定性を著しく向上
  • IBM Think 2024での更なる詳細の共有を予定

IBMは、その革新的な量子ソフトウェア開発キット「Qiskit」の最新バージョン1.0を、2月15日にリリースしました。
これは、量子ソフトウェアツールにとっての一大マイルストーンであり、今後のバージョンアップにおいては、年に一度の主要リリースでのみ破壊的変更が含まれるという新しいサイクルを導入しています。
これにより、現在のユーザーは次のメジャー版である「Qiskit v2.0」へのアップデートまで、コードの互換性に問題を抱えることがなくなるため、安定した開発環境が提供されます。

IBMの研究ブログによると、従来の三ヶ月ごとの更新に代わり、大型リリース、マイナーリリース、そして必要に応じたパッチリリースという区分けが導入されました。
Qiskitのユーザーは、現行の環境からv1.0へ直接アップグレードすることはできず、新たなconda、pip、あるいはpoetry環境の構築後にqiskit>=1.0のインストールが必要になります。

Bostonで開催されるIBM Think 2024会議では、このQiskit 1.0の機能と初期ユーザーの具体例が共有される予定で、AI能力の向上や利便性の進化についての説明が期待されています。
これに伴い、Qiskit 1.0はかつてない高速化とメモリ使用率の最適化がもたらされており、例えば新しいサンプラーエスティメータの原始要素がベクトル入力を受け入れるように設計されています。

IBM Think 2024での発表が待たれる中、Qiskit 1.0の改善に関する検証として、メモリ使用率の平均55%減少やパラメータ結合の16倍の速度向上など、顕著なパフォーマンスの改善が示されています。

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おい、量子コンピュータって何に使うの?普通のPCと何が違うのさ?

量子コンピュータはね、分子のシミュレーションや暗号解読など、複雑な計算を得意とするんだよ。
普通のPCはビットを使ってデータを処理するけど、量子コンピュータは量子ビットで処理するから、一度にたくさんの可能性を計算できるんだ。だから、非常に高速なんだよ。

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なるほどね。
IBMが新しいQiskit 1.0を出したって話だよね。
これが量子コンピューティングソフトの大きな進歩ってわけだ。
もう、コードがバージョンアップで壊れる心配は少なくなるよ。
メジャー版の更新は年に1回だけだし、安定して開発できるようになるんだよ。

それに、ツール自体も強化されていて、速度もメモリ効率もずっと良くなってるんだって。
特に新しいサンプラーやエスティメータっていうのが紹介されているけど、これがまた効率いいのさ。
あと、IBM Think 2024ってイベントで変更点や初期ユーザーの体験も共有される予定だって。

アップグレードはちょっと面倒かもしれないね。
新しく環境構築して、「qiskit>=1.0」をインストールする必要があるんだ。
でも、結果としてはメチャクチャ性能が良くなってるから、その手間は価値があると思うよ。