>そのため、いつ襲ってくるかもしれない突然死のリスクを回避するために、植え込み型除細動器(ICD)を体内に入れることを医師は強く推奨していた。この機器は危険な心臓発作の症状をいち早く検知し、電気ショックによって解消するもの。わかりやすくいうなら、AEDと同じ働きを体内で自動的に行う機器だった。
>倉上 教科書によると、ICDの手術は肩甲骨から左胸郭外側の筋肉を切り開いて、胸の横に埋め込みます。でも、そんなところに機器を入れたら、なにかしら弊害はあるだろうと思って先生に聞いたんです。すると、腕が水平までしか上がらなくなります、と。え、そんな状態ではクライミングなんてできないじゃないですかと。そこから入れる、入れない、で先生とのバトルが始まります。
山登りで死ぬのは本望…か。
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