昨日 5⽉ 26⽇(⽇)に岡⼭県のジップアリーナ岡⼭にて「晴れの国 光で育つ 緑の⼼」を⼤会テーマとした「第 74 回全国植樹祭 岡⼭ 2024」が開催されました。
式典では、アトラクションとして、おかやま晴れの国⼤使を務める俳優、前野朋哉さんが、地元岡⼭県の⾼校⽣らと森林と⼈との理想的な関係を考える「会話劇」を披露しました。
アトラクションの原作は、野球⼩説の話題作「バッテリー」で野間児童⽂学賞を受賞した美作市出⾝の作家 あさのあつこさんが書き下ろした作品『この緑に抱かれて』。
架空の⾼校を物語の舞台とし、前野さんは、岡⼭市出⾝でシンガー・ダンサーとして活躍する岸本由有さんとともに教師役を務めたほか、岡⼭県内の就実⾼等学校演劇部の⽣徒が岡⼭弁で⾼校⽣役を演じました。
また、劇中の⾳楽は、岡⼭県産のヒノキを使った楽器で演奏されました。
アトラクションは、岡⼭県の⾼校⽣たちが⾃然と⼈との関わり⽅について、さまざまな議論や体験を通して、これからの姿を感あげていく様⼦を、演劇を中⼼に⾳楽やダンス等を交えて展開。
アトラクションの前半部分である、プロローグアトラクション「森林(もり)の軌跡」では、平城京跡から出⼟した 1300 年前の⽊簡(荷札)に「美作国檜⽊簀」(みまさかのくにひのきす)という⽂字が刻印され、誰もが知る歴史の舞台に岡⼭県産⽊材が使われていたことを知った⽣徒たちが、ロマンや疑問から議論が熱くなっていく様⼦を、会話劇とライブ演奏で進⾏。
⽣徒たちがさまざまな体験を経て、森林や林業、県内治⼭に尽⼒した熊沢蕃⼭や宇野圓三郎といった先⼈の偉業を学ぶ様⼦や、岡⼭の森林について興味を抱き、その未来への想いが芽⽣える過程を、⽊にまつわる⺠謡や⾳楽も交えて紹介しながら表現しました。
アトラクションの後半部分であり、天皇皇后両陛下の御前で披露されたメインアトラクション「森林(もり)への想い」では、岸本さん演じる、都会から岡⼭へ U ターンした教師が、岡⼭から離れたからこそ⾒えた岡⼭の魅⼒を歌も交えて表現しました。
その⾔葉にヒントをもらった⽣徒たちは新たな森との関係に気付き、岡⼭の森の未来への羅針盤を共有する歓びの輪を演出。
⽣徒たちの⾼まる熱い思いは最⾼潮に達し、アンサンブル、ダンス、コーラス等も加わり、未来への胎動を感じさせる壮⼤なフィナーレを迎えました。
アトラクション終了後、観客からは、惜しみの無い拍⼿が送られ、前野さんをはじめ⾼校⽣も晴れやかな表情で舞台を後にしました。
前野さんは終演後のインタビューに応え、「本番が⼀番楽しかったし、上⼿くいきましたね。表現の⼒を使って、森林に対するメッセージが伝われば嬉しいですね。天皇皇后両陛下の前で演技した事は、⼈⽣でも記憶に残るものです。」と答え、共演した⾼校⽣は、「舞台を無事披露できて、達成感に溢れています。⾃分たちの演技で、森林の素晴らしさや、森林の継承について伝えられていたらいいなと思っています。」と答え、今後については、「⾝近にある森林に対して、より深く考えたり、森林と共⽣する為に将来の為にもっと考えて⾏きたいなと思います。」と、岡⼭県の豊かな森林の継承について、抱負を語りました。
【開催概要】
開催⽇時:令和 5年 5⽉ 26⽇(⽇)10:00〜17:00
主催:公益社団法⼈国⼟緑化推進機構、岡⼭県
テーマ:「晴れの国 光で育つ 緑の⼼」
式典会場:ジップアリーナ岡⼭(岡⼭市北区いずみ町 岡⼭県総合グラウンド内)
■全国植樹祭について
全国植樹祭は、国⼟緑化運動の中⼼的な⾏事として、昭和 25 年以来、天皇皇后両陛下の御臨席のもと、全国各地から緑化関係者等の参加を得て、両陛下によるお⼿植えや参加者による記念植樹等を通じて、国⺠の森林に対する愛情を培うことを⽬的に毎年開催しています。
第 74回全国植樹祭ホームページ https://www.pref.okayama.jp/site/syokujusai2024/
(情報提供: 岡⼭県リサーチお⼿伝い事務局)