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>よく誤解されるのですが、マフィアというのは国家と対立する存在ではありません。マフィアは国家権力に寄生し、国民に浸透していく存在です。例えばシチリアで経済活動をしている人の多くは、マフィアに税金を払っています。「なぜ、国家に払わないのか」と聞くと、「国家は頼りにならないから」と言います。もし、シチリアで私が強盗に身ぐるみはがされて警察に行っても、警察官はコーヒーを飲みながら「はい、調書を書いて」で終わりです。でも、シチリアのゴッドファーザーに「私はシチリアが大好きで、日本からワインの勉強をしに来ました。身ぐるみはがされてどうにもなりません」と泣きつけば、犯人を探し出し金品を返してくれるかもしれません。警察よりもはるかに優れた情報網を持っていますから。
イタリアを見習って政府を見限りヤクザを頼りにしよう。