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 運転手不足で輸送力の低下が懸念される物流の「2024年問題」で、トラックの関連メーカーが対応に動いている。運転手の負担軽減につながる装置や、積載量を増やしたトラックに物流事業者から関心が集まり、注文が相次いでいる状況だ。

【写真】全長25m…鴻池運輸が導入した「ダブル連結」トラック

 横浜市で今月開かれた日本最大規模のトラックショーには、過去最多の156社が出展した。なかでも注目されたのが、24年問題に対応した製品の展示だ。

 トラックの荷室用ベルトコンベヤー装置を手がけるナカオ工業(和歌山県)は今回、6年ぶりにショーに参加した。出展したのは「オートフロア」という荷室の床に設置する装置で、リモコンの操作で荷物を荷室の奥や手前へと移動させることができる。23年の出荷数は前年の1・7倍の696台となった。

 トラック輸送では、運転手が荷積みや荷降ろしの作業も担うことが多く、運転手の負担は大きい。導入した運送会社の担当者は、「夏場の作業が楽になり、社員の定着にもつながる」と話していた。

 商用車のメーカーでは、物流の効率化につなげるため、トラックの積載量を増やす動きがある。

 いすゞ自動車は昨年、大型トラック「ギガ」の低床タイプに、車輪数を従来の8輪から6輪に減らした車両を追加した。8輪の車両より重量が減ったことで、最大積載量は400キロ・グラム増えた。同社は一度に運べる荷物が増えることで、物流の効率化につながるとアピールする。

 トラックに荷室のついたトレーラーをつなげ、トラック2台分の荷物が運べる「ダブル連結トラック」にも、運送事業者の注目が集まる。トレーラーなどの車両を製造する日本トレクス(愛知県)には、注文が相次いでいるという。

 労働時間の長さに比べて賃金が低いとされるトラックなどの運転手は、人手不足が深刻化している。厚生労働省によると、3月の有効求人倍率は2・58倍で、全産業平均の2倍以上となっている。

 今年4月には、長時間労働を是正する働き方改革関連法がトラックなどの運転手にも適用され、時間外の労働時間の上限が年960時間と決まった。運送事業者の間では、運転手の負担軽減や輸送の効率化に取り組まなければ、運転手が足りずに事業が継続できないという危機感が強い。

引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/9ba87a11dc3d053fe4f33eaf7b9d9382f39c82d6



みんなのコメント

  • ダブル連結だと運送会社は一度に2倍の量が送れて、燃料も減って良いだろうが、運転手は走行リスクも高くなるし、高度なテクニックを要するだろうから2~3倍の賃金を貰わないとやってられないのでは
  • 荷室用コンベヤー付きの車はウイング車と最大積載量は変わらないようです。
  • 連結トラックは、相当広い荷受け場を持つ倉庫でしか積み込みも降ろしも出来ないので、普通の倉庫では効率が悪すぎます。
  • ダブル連結は走行するルートも申請し許可されたところを走るので 簡単に書かれてるけど大変なんですよ。
  • この問題は何年も前から言われてた事なのに国交省も厚労省も何もしなかったというのがなんとも。
  • トレーラーの運行管理者ですが車両の長さ16メートルに更に連結されるので運転手のストレスは大変なものがあります。また一旦事故が発生すると甚大なものが多く非常に懸念されます。
  • これってドライバーの負担を全く考えてない取り組みやね。 1人で積んだり下ろしたりする量が増えるって事だよね。
  • 低賃金労働者を酷使出来る間は設備投資にお金を回さないがいよいよ規制が始まって商売に支障が出る段階になって初めて効率化投資をする様になった。この日本企業の怠慢さはどうにもならない。
  • どちらかというと荷造り・荷下ろしのが避けられる要因じゃないかな。 本当に運転だけ、付いたら貨物室の扉あけて荷積み・おろし専門の人が終わるまで待つ これだけで人増えそうだけどねw
  • ダブル連結が人手不足解消になるのか? 単純に誰でも運転出来ればそうだろうけど、その技術をもつ人は限られるのでは?

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