日本株急落！投資家の心理揺さぶるマーケットの渦中で何が起こったのか？

• 日経平均株価の下落
• 主要銘柄と各業界の動向
• 日本銀行の経済報告と政策維持
• 為替市場と他国のマーケット状況

週明けの日本株市場、日経平均は前週末の上昇を受けつつも、混在するグローバルな市場動向や輸出関連株と金融株の逆風により、4日間の連勝をストップ。40,588.86ポイントに落ち込み、0.73%の下落を記録しました。

この中で、ソフトバンクグループはわずかに0.1%増と小幅ながらもプラスを保ち、ファーストリテイリングは0.3%の微減。自動車業界では、ホンダとトヨタが1%を超える損失を出しました。また、テクノロジー分野ではスクリーンホールディングスが0.5%減少し、東京エレクトロンはほぼ1%下落、アドバンテストは3%以上の増益となりました。

銀行業界も損失を被り、三井住友フィナンシャルグループとみずほフィナンシャルグループが1%を超える減少をみせ、三菱UFJフィナンシャルグループも1%弱の損失となりました。一方、キヤノンや三菱電機などの輸出関連産業は、1%近い下げにとどまりました。

また、シャープは4%近くの損失を記録し、富士通、オリンパス、セコム、ネクソンなどが3%以上減少しました。三菱地所、住友不動産、ディー・エヌ・エー、HOYAもほぼ3%の損失を出しました。

一方で日本製鋼所は4%近く上昇し、フジクラも約3%増加しました。

日本銀行の経済報告によると、短期的には日本経済は上向きのトレンドが続くとの見通し。中央銀行はマイナス0.1%の金融緩和を維持し、国債の無制限な買い入れを続け、10年物国債利回りをゼロ％近くに抑える方針を変えていません。

メンバーは全体として2024会計年度まで2%以上のインフレが続くと予測しつつ、その後は減速するとの見方。また、2024年度のコアインフレ率見通しを2.4%へ下方修正、2025年度は1.8%へ上方修正。さらに2024年度の実質経済成長率予測を1.0%から1.2%に引き上げましたが、2025年度は1.0%を維持しています。

為替市場では、米ドルは151円台をキープしました。

グローバル市場では、米国株は混合し、ダウは0.8%下落し、ナスダックは新記録を達成。ヨーロッパ市場もまちまちでした。また、原油価格はドル高により下落傾向に。