>宿泊施設での隔離ではなく、自宅を望んだ。県内で5~11歳のワクチン接種が始まったのは3月。副反応も心配で、まだ打っていなかった。体温計を当てると35度台に。直後「暖房入れて」と寒さを訴えた悠陽さんの体はみるみる硬くなり、呼吸が止まった。わずか数十分間の急変だった。救急車を待つ間、清子さんと父親の修さん(63)が人工呼吸や心臓マッサージを繰り返すと、口から黒っぽい血があふれた。鹿児島大学病院で治療を受けたが意識は戻らず、翌朝亡くなった。その日に火葬となり、体に触れることも、骨上げすることもできなかった。
>両親は「持病はなく、子どもは重症化しないと言われていたので、すぐに治ると思っていた」と明かす。医師からも、判断は難しかっただろうと言われた。それでも「もっと早く病院に連れて行っていれば」「ワクチンを打たせていたら」と悔いは消えない。まれなケースかもしれないが、最悪もあり得ることを忘れないで。こんなに悲しい思いは誰にもしてほしくない」まれなケースかもしれないが、最悪もあり得ることを忘れないで。こんなに悲しい思いは誰にもしてほしくない」
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