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ザ・ワールド・イズ・マインですが全体的に激しいですよね。

巷では「頭おかしい」とも噂されているようです。

今回はそんな噂や口コミを紹介します。

ザ・ワールド・イズ・マインが「頭おかしい」との声はなぜ?

 

ザ・ワールド・イズ・マインを読んだ読者は総じてこの漫画は「頭おかしい」、そんな作品を生み出した作者も「頭おかしい」と感想を抱くようです。

なぜそのような感想を抱いてしまうのか、理由としては以下のことが考えられます。

  • 圧倒的かつ残酷な暴力描写
  • 物語を通して何を訴えたいのかがわからない
  • 登場人物に感情移入できない
  • 読破後幸せな気持ちになることはない

それぞれについて詳しく考察していきます。

圧倒的かつ残酷な暴力描写

ザ・ワールド・イズ・マインでは暴力的描写が多数を占めます。

しかも無差別、かつ理不尽に人々が殺されていきます。

一般的に多くの作品ではアンチヒーローを、ヒーローが倒していくストーリーですが、ザ・ワールド・イズ・マインではアンチヒーローに焦点があてられているだけでなく、次第にその圧倒的強さから「神」と称されるようになっていきます。

モンという主人公は自分の気分次第で人を殺し、女性を犯していくため、読者からしたら「神」と称されることすら疑問を抱かずにはいられないでしょう。

世界観も含め、あまりにも理不尽すぎて感情移入どころか、気分が悪くなる人が続出した作品でもあります。

実際、読破した人の中には、「周りに薦めない」「読まないでとむしろ言う」という声が聞こえてくるほどです。

そうまで言わしめるほどの圧倒的な暴力シーンを描く画力には脱帽ですが、同時にあまりにも理不尽すぎるため、最終的にこの作品は頭がおかしい、そんな作品を生み出した作者も頭がおかしいと言われてしまうのでしょう。

物語を通して何を訴えたいのかがわからない

残酷かつ理不尽な暴力描写が多いザ・ワールド・イズ・マインですが、決して暴力を賛成としているわけではありません。

しかしこの作品を通して、作者が何を訴えようとしているのか、あまりにも理不尽かつ独特な世界観のため、わからないと感じる人が多いのも事実です。

一般的には漫画作品の場合、作品を通して友情の大切さや冒険心、努力などがテーマになっていることが多く、読者も物語からテーマを汲み取ることができます。

ザ・ワールド・イズ・マインはこれが至難の業で、読了したあと結局何が言いたかったのかわからず、暴力描写による不快な気持ちだけが残る読者が多い印象です。

そのため、ザ・ワールド・イズ・マインは頭がおかしいという感想を抱かれてしまうのでしょう。

登場人物に感情移入できない

登場人物に感情移入ができないという声が多くあります。

それもそのはずで、ザ・ワールド・イズ・マインはモンという気が向けば人を殺し、気が向けば女を犯すという人としてどうなのかという性格の持ち主の行動と巨大化した熊による殺戮が、同時進行で進んでいきます。

これだけを聞いても、到底登場人物に感情移入ができないと思う人が多いことでしょう。

さらに物語が進むにつれて、圧倒的な力を持つものへの畏怖からモンや巨大化した熊を「神」としてあがめはじめる描写がでてきます。

何の理由もなく、無差別、かつ残酷に人を殺めていく様は到底感情移入できるものではなく、またそんな存在を「神」とあがめる人々にも理解しがたく思ってしまうのでしょう。

読破後幸せな気分になることはない

ザ・ワールド・イズ・マインは読破後幸せな気分になることはありません。

むしろ鬱々とした気分になることでしょう。

漫画作品を読む目的は人それぞれですが、「幸せな気分になりたい」「ワクワクしたい」など楽しさを求めて読む人が圧倒的に多いはずです。

しかしザ・ワールド・イズ・マインの場合、読破後幸せな気分になることはなく、鬱々とした気分になってしまうため、この作品は頭おかしいという感想を抱いてしまうのでしょう。

以上、ザ・ワールド・イズ・マインが頭おかしいと言われてしまう理由です。

圧倒的画力による無差別かつ理不尽な暴力シーンが多いため、受け入れ難く感じてしまう読者が多いのが一因として考えられます。

そもそもザ・ワールド・イズ・マインとは?真説との違いは?

 

そもそもザ・ワールド・イズ・マインとは新井秀樹によって描かれた漫画であり、1997年~2001年まで週刊ヤングサンデーで連載されていました。

単行本も小学館から発売されましたが、あまりにも残酷な描写が多いため、すぐに絶版になった異色の漫画でもあります。

またそのストーリーからコアなカルト的ファンを多く獲得しました。

ストーリーとしては特に何の理由もなく人殺しを重ねてきたモンと、そんなモンに強烈の憧れを抱き、追っかけをはじめるトシ、突如として現れ人々を蹂躙する巨大クマ「ヒグマドン」を主軸に、様々な騒動と人々の葛藤を描いた群像劇になっています。

過激な描写とストーリー性は話題を呼び、著名人からも絶賛されていますが、前述した通り、発売すぐに絶版となりました。

その後、加筆・修正を加えた「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」が発売され、あっという間に重版となっています。

そんな「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」と「ザ・ワールド・イズ・マイン」はストーリー自体の違いはありません。

しかし一部のセリフに変更があったり、モンの少年時代が加筆されているなどの違いがみられます。

細かな修正・加筆のため「ザ・ワールド・イズ・マイン」と「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」両方を読んだことがある読者の中には、あまり違いがわからなかったと声もありました。

ザ・ワールド・イズ・マインの口コミは?なんJ・ネットの声を調査

https://itest.5ch.net/mi/test/read.cgi/news4vip/1723952484

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/review/155326/

ザ・ワールド・イズ・マインの口コミについて、なんJ・ネットの声を中心にまとめました。

賛否両論ある作品のため、口コミも両極端に分かれた印象です。

良い口コミ・悪い口コミそれぞれまとめましたので、参考にしてください。

良い口コミ

ザ・ワールド・イズ・マインの良い口コミは以下の通りです。

  • 問題作であることは間違いない。同時に名作でもある
  • 圧倒的な迫力!
  • リアリティのある痛みと人間性がしっかり描かれていて、考えさせられる作品
  • ザ・ワールド・イズ・マインの終了後に9.11同時多発テロが起こった。作者の先見に鳥肌が立ったのを覚えている
  • 凄惨な世界観と哲学が合わさって読者も深く考えさせられる作品

良い口コミをみてもわかる通り、ザ・ワールド・イズ・マインは賛否両論ある作品です。

そのため誉め言葉として気持ち悪いと感想を述べている人もいました。

そんな問題作であるザ・ワールド・イズ・マインは、問題作であるからこそ人間の残酷さが浮き彫りになり、様々なことを考えさせられる作品となっています。

またザ・ワールド・イズ・マインは作中で史上最悪といわれる同時多発テロが描かれています。

これは9.11同時多発テロよりも前のことであり、その当時はだれもがテロなどを当然身近にとらえていませんでした。

しかし9.11以後現実の世界でも時代は大きく動きます。

まるで予言していたかのようなストーリーにザ・ワールド・イズ・マインの読者は驚愕するとともに、こんな時代だからこそ生まれた作品なのだと認識を新たにしたほどです。

ストーリー後半では哲学的、もしくは宗教的思考が織り交ぜらており、単なる暴力的な物語ではなく、凄惨さの中の人間の汚さや真実・思想など深く考えさせられる作品となっています。

悪い口コミ

ザ・ワールド・イズ・マインの悪い口コミは以下の通りです。

  • ストーリーが最後まで理解不能
  • なんでモンは最後神になるの?
  • 今の時代にあっていない
  • わかってはいたけど、後味悪い

ザ・ワールド・イズ・マインは考えさせられる作品と言われる反面、ストーリーが最後まで理解できない・何が言いたかったのかわからない、なぜモンは最後は神とあがめられる存在へとなるのか理解できないという声がありました。

前半部分はモンとヒグマドンによる圧倒的な力による残酷かつリアリティのある暴力描写が続きます。

そのため暴力描写にばかり目がいってしまい、ストーリー性がわからなくなってしまうのでしょう。

また後半部では哲学的要素も含まれていくため、より難しく、結局この作品を通して何を言いたいのかわからないという感想になってしまうと考えられます。

暴力的描写が圧倒的に多いため、今の時代にそぐわない、最低の道徳という口コミもありました。

さらにあらすじからも予想される通り、ザ・ワールド・イズ・マインはハッピーエンドで終わることはありません。

すべて解決して大団円で終わる物語が好きな人にとっては、ザ・ワールド・イズ・マインは後味の悪さだけが残る物語と感じてしまうのでしょう。

ザ・ワールド・イズ・マインはどんな人に向いている?

ザ・ワールド・イズ・マインは以下のような人に向いた作品です。

  • 暴力的描写が大丈夫な人
  • 哲学的に考えさせられる作品が好きな人
  • 作家新井秀樹先生のファンの人
  • ハッピーエンドで終わらなくても大丈夫な人

繰り返し述べているように、ザ・ワールド・イズ・マインは暴力的描写が多い作品です。

しかも新井秀樹先生の画力も相まって、迫ってくるリアリティさがあるため、受け付けない人も多くいることでしょう。

そのためそうした描写があっても大丈夫という人におすすめの作品です。

また娯楽として漫画作品を楽しむ人には、ザ・ワールド・イズ・マインは難しく感じられてしまうことでしょう。

反対に作品を通して、考えさせられるストーリー性が好きな人にはおすすめです。

何より作者である新井秀樹先生はザ・ワールド・イズ・マインをはじめ、「キーチ!!」や「ひとのこ」、「KISS 狂人、空を飛ぶ」など独特の世界観で問題作を連発していることでも知られています。

その独特な世界観が著名人をはじめ、コアなファンを獲得していると同時に、ザ・ワールド・イズ・マインではオカルト好きから熱狂的な支持を集めました。

そんな独特の世界観を堪能したい新井秀樹ファンにおすすめの作品となっています。