>2010年代以降,あらゆる世代に広まる「推し活」。しかし柳澤氏は,今の日本のように産業化が進み,あまりにも無垢に「推し活」を推奨されていることには,もう少し慎重になるべきという考えを示す。
>ここでは,「推し活」と宗教との類似性について,双方がまるで盛大な“ごっこ遊び”のようであるという構造に着目し,詳しく解説が行われた。キャラクターやアイドルなどの「推し」を神聖視する「推し活」が,どこか宗教っぽいと感じたことがある人はいるだろうが,双方の具体例と共にこれを分析していくというパートだ。
>「推し活」の具体例のなかで,「推し」(キャラクターやアイドルなど)のグッズを集めた「祭壇」を作ったり,「推し」の誕生日ケーキを(「推し」本人がその場にいないにもかかわらず)実際に作ったりするという行動が存在する。これに相似するものとして紹介されたのが,「福音派」と呼ばれる熱狂的なキリスト教宗派による信仰の例だ。
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