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まあ、そんなところかな。

昨年、AMDとNvidiaがArmベースのPC向けプロセッサを開発するという最初の噂が流れたとき、両社がデータセンターに重点を置いていることから、私たちはそのような意図に疑問を抱いていた。

しかし今週、Dellのマイケル・デル最高経営責任者(CEO)とNvidiaのジェンセン・フアン最高経営責任者(CEO)が、この情報をやや認めた。

このグリーン・カンパニーが、早ければ来年にも「AI PC」向けのプロセッサーを発表するようだ。

Bloombergがグループインタビューの中で、新興のAI PC分野でのNvidiaの位置づけについて質問したところ、マイケル・デルはBloombergのエド・ラドローに『来年また来てくれ』と言い、ジェンセン・ファンは『その通り』と答えた。

このような回答は、Nvidiaが来るべきWindows-on-ArmのAI PC市場に自社製プロセッサーで対応する計画を確認したと解釈できる。

これは正確にはブルーオーシャン市場にはならないだろうが、毎年約2億8000万台のPCが販売されており、この市場は無視できない。

結局のところ、Nvidiaは、Arm汎用コア、GeForceグラフィックス・プロセッサ、AI用Tensorコア、その他様々なハードウェアなど、PC向けのシステムオンチップを構築するのに必要なものをすべて持っている。

PC向けのSoCがあれば、Nvidiaはゲーム機や、エッジでAI機能を必要とする組み込み機器など、他の隣接市場にも対応できるだろう。

NvidiaがアクセラレートするAI機能といえば、現在でも、人工知能を活用する複数のアプリケーションを最新のNvidia GeForce RTX GPUでアクセラレートできることに注目する必要がある。

この観点から、Nvidiaはすでに、四半期ごとに出荷される最新のGeForce RTX 3000および4000シリーズを搭載した数千万台のPCでAI体験を可能にしている。

「我々のGPUはすべて、クラウド上のH100で動作しているのと同じTensorコアを搭載しています。

「我々のGPUはどれもAIを使っている。AIはゲームを一変させる。ノンプレイヤーのキャラクターはすべてチャットボットになるでしょう。世界の創造はより簡単になるでしょう。命令駆動型コンピューティングの代わりに、意図駆動型コンピューティングになる。」

なお、Nvidiaが自社製プロセッサーを搭載したWindows PC市場への復帰を確定したわけではないことに注意したい。

結局のところ、同社はサード・パートナーにIPをライセンスすることでこの市場に対応することができる。

ソース:wccftech – Dell hints at Nvidia-made chips for Windows AI PCs as soon as next year

 

 

 

 

解説:

はいNVIDIAがARM Windows対応のSoCを発表することは確定しました。

組むのはDellだそうです。

Dell、HP、Lenovoのどれかだと思っていましたが、Dellに決定したようですね。

このSoCをほかの会社にも供給するのかどうかまではわかりません。

任天堂のSwitch2はOrin(Ampere世代)と言われていますが、こちらのSoCはどの世代のGPUを搭載するのですかね。

ライバルがSnapdragon XやAMDのStrix Pointになりますので3nm前後のプロセスでない限り対抗するのは難しいと思います。

GPU部分は圧倒できる可能性はありますが、CPU部分では難しいのではないかと思います。

NVIDIAのARMというのは一般の消費者にあまりになじみがないものですから、ちょっと想像がしにくいですね。

現行のSwitchはTegra X1でARMですが、出たのが2015年ですから、古すぎて参考になりません。

このSoCとモバイル用のGeforceの組み合わせて新しい囲い込みの技術を発表するのではないですかね。

AIの覇者NVIDIAと強力なOEMメーカーであるDellが組むのですから、アッと驚くような何かを出してくるのは確実だと思います。

ついにNVIDIAがプラットフォーマーとして帰ってくるということになります。

ARMは組み込み機器向けのCPUですから、自作パーツにはあまり向いていない製品ですが、SoC直付けマザーが発売されれば、CPUからチップセットまですべてNVIDIA印のPCが出来上がるということになります。

実際にARMが本領を発揮してくるのは2026年ころからになると思います。

その頃のはAMDのSpundWaveやNVIDIAのARM SoCも姿を現し、Snapdragon X V2も発売されていると思います。

その他のメーカーもWindows用にARM SoCを供給しているかもしれませんね。

スマホのSoCメーカーではここで上げたほかMediatek、Samsung、UNISOC、などがありますが、ほかのメーカーも参入してくる可能性はあるんじゃないかなと思います。

SamsungはSoCの製造からメモリ、ノートPCの完成品を手掛けていますので、すべてを一貫して自社製品で固めることも可能なのではないかと思います。

今を時めくAI/MLのトップメーカーで覇者であるNVIDIAはARM SoCでも台風の目になると思います。

 

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