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世界で初めて火星圏を往復し、さらに火星の衛星からのサンプル(堆積物や岩石など)リターンを目指す宇宙探査ミッションが2026年度にもスタートする。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が主導する火星衛星探査計画「MMX」である。 MMXは壮大なプロジェクトだ。ミッション期間は約5年。探査機を打ち上げた後、1年弱をかけて火星周回軌道に到達。火星から高度約6000キロメートルの軌道を周回する火星衛星「フォボ. …