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5月下旬の満月の夜、沖縄の海でサンゴが産卵した。サンゴを研究して過去の環境や気候を探る岡山大学の井上麻夕里教授は卵を採取するため、沖縄へ飛んだ。 井上教授は、もともとは地理の教師を目指し、教育学部で学んでいた異色の経歴を持つ。学部時代に触れたサンゴ礁研究の面白さにはまり、理学系の大学院に進んだ。 井上教授の志を後押ししたのは女性研究リーダーの育成に熱心な岡山大の制度だ。東京大学助教を経て、14年. …