急速充電器にもこだわるシャオペン
今回のバンコク国際モーターショーに、初めて出展した中国メーカーは2社あった。そのうちのひとつシャオペンは、クルマだけでなく“空飛ぶクルマ”も展示していた。
シャオペンは、バンコク国際モーターショーの後に開催された北京モーターショーでもエアロHTを出展していた。バンコク版と北京版は異なるモデルのようだが、北京では年内にも発売予定としていたので、いよいよ“空飛ぶクルマ”の時代がやってきそうだが、中国はともかく日本やタイやでは法規上の課題も多く、そう簡単に発売できる状況にはない。
シャオペンは、中国の新能源車(BEV、FCV、PHVなどの新エネルギー車)メーカーの中でも元気の良いメーカーで、急速充電システムと航続距離、ADASなどについても新しい技術をいろいろと訴求していた。
展示していたクルマは、G6、G7、P7iの3モデルだ。いずれも左ハンドル車が展示されていたので、このままではタイでは販売できないが、3車種のうちG6については受注を開始したとのこと。具体的な価格が発表されていないので予約リストに名前を書くといった程度なのかも知れないが、それなりの本気度でタイ市場に取り組んでいるようだ。
SUVクーペのボディを持つG6は、後輪駆動能登のBEVで、1基のモーターは搭載し、バッテリーの仕様は2種類が用意され、航続距離は580㎞と750㎞になるという。
シャオペンの急速充電システムでるスーパーチャージャーは、ごく短時間で大量の電気を移動させるという。発表では750㎞仕様のモデルでも、20分あれば80%の充電を可能としている。
シャオペンG9は、G6よりもひと回り大きなボディを持つ。背の高いハッチバック風のボディだが、サイズから見てもシャオペンのフラッグシップモデルに位置するクルマのようだ。こちらも展示されていたのは左ハンドル車で、予約などはまだ開始していないようだ。
P7iは、流麗なクーペスタイルのボディを持つモデル。フロントに跳ね上げ式のドアを採用し、リヤは通常のヒンジ式ドアという変わった車両レイアウトのモデルだった。
シャオペン 空飛ぶクルマ
シャオペンG6
シャオペンG9
シャオペンP7i
2024 バンコク国際モーターショーレポート概要& BYD編