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以下の文章は、コリイ・ドクトロウの「The true, tactical significance of Project 2025」という記事を翻訳したものである。

Pluralistic

あなたも「プロジェクト2025」についていろいろと耳にしているだろう。トランプが大統領当選後になすべき行動を示したヘリテージ財団のロードマップ、それがプロジェクト2025だ。ヘリテージ財団が米国の権威主義プロジェクトの中核を担ってきたことからわかるように、あなたの想像通りのひどく恐ろしい内容となっている。

https://www.project2025.org

だが、プロジェクト2025に関するほぼすべての報道や論評は、その本質を大きく見誤っている。私が見た中で、プロジェクト2025の真の重要性を即座に理解した作家は「The American Prospect」のリック・パールスタインただ一人だ。パールスタインが米国左派の最重要の右派運動史研究者であることを考えれば、驚くに値しない。

https://prospect.org/politics/2024-07-10-project-2025-republican-presidencies-tradition

パールスタインが指摘するように、プロジェクト2025に目新しさはない。ヘリテージ財団とその仲間たちは、大統領選挙のたびに同様の政策提言を策定してきた。パールスタインによれば、1921年のウォレン・G・ハーディングの就任演説がその精神を最もよく表しており、1973年のニクソン陣営の「あなたがたが『認識できなくなるほど』この国を右に動かす」との公約も同様だという。

民主主義とその制度への脅威は新しいものではない。右派は1世紀以上にわたって民主主義とその制度の破壊に執念を燃やしてきた。だがパールスタインが言うように、この歴史的パターンに注目する目的は、現在の脅威を矮小化するためではなく、歴史的文脈を踏まえて理解することにある。米国の右派は建国以来、民主主義制度からの「干渉」を受けずに統治する世襲貴族体制の構築に腐心してきた。つまり、先住民、労働者、土地そのものから富を搾取する彼らの権力は、他の貴族との競合によってのみ抑制されねばならないのである。右派のプロジェクトは神の摂理への信念に基づく。すなわち、神は最高の創造物に恩恵を授け、富と権力を高めてくれるという信念である。エリートの地位は功績の証であり、功績とは「エリートの地位につながるもの」なのだ。

世代を超えた富と権力の継承を可能にする王朝というのは、単なる「世襲的」能力主義でしかなく、神の恩寵を受けた「血統」こそが富と権力に値する、ということになる。時にこの信念は擬似科学で装飾され、「優れた血統」は全能の神の恩寵ではなく、優れた「遺伝子」だと言われることもある。もちろん、真の米国貴族は自身の「人種的現実主義」を敬虔なナンセンスで装飾する。「神は私に優れた遺伝子を授けてくださった」というわけだ。当然その帰結として、あなたが貧しいのは神があなたを愛していないから、あるいはあなたの遺伝子が悪いから、あるいは神が悪い遺伝子であなたを罰したからだということになる。

だからこそ、我々は右派のアジェンダに警鐘を鳴らさなくてはならない。右派が勢力を拡大し、議会の議席や最高裁判事の席を盗み、反多数派主義をあたかも永続的な事実として確立し、我々の意に反して過激な少数派の意思を押し通す力を与え、干上がった地球、強制的な出産、人種差別的な困窮、そして世界的に最高額かつ最低品質の医療産業へと仕向けようとしていることに警戒すべきなのだ。

しかし、右派が繁栄と人間的な未来につながる多くの道を塞いできたからといって、彼らを安定した統一勢力とみなし、その勝利を必然と考えるのは大きな間違いだ。米国の右派は、少数の金権政治家に率いられた脆い連合に過ぎない。彼らは無数の七面鳥にクリスマスに投票するようそそのかしたのだ。

右派連合は、強制出産の過激派、人種差別主義の過激派、キリスト教ドミニオニストの過激派(いくつかのタイプがある)、反共主義の狂信者、悪意に満ちたホモフォビアやトランスフォビアたちに媚び続けなければならない。このすべてのグループに迎合するのは容易いことではない。というのも、彼らはしばしば真逆のことを望むからだ。たとえば、ドブズ判決後に相次いだ強制出産政策は、保守派からはまったく支持されていないが、党が頼りするイカれた狂信者たちは熱狂的に支持している。もっと不人気なのは、プロジェクト2025にもある避妊禁止政策で、それよりも不人気なのは、無過失(ノーフォルト)離婚禁止政策である。これらの政策を支持しているのはそれぞれに異なる層で、その特定の層にだけ極めて高い人気がある。しかしそれらを総合すると、ダン・サベージが言うように「離婚できない夫、予防も中絶もできない妊娠、投票で落とせない政治家」という政策ができあがるのだ。

「離婚できない夫、予防も中絶もできない妊娠、投票で落とせない政治家」をすべて支持する層はごく少数だろう。共和党連合のほぼ全員が、そのすべてを支持しているわけではない。このうち1つか2つを支持し、それ以外には嫌々目をつぶっているのだ。

共和党のリバタリアン派を見てみよう。リバタリアンは確かに個人の自由を尊重している……が、彼らはあなたの個人の自由よりも自分たちに恩恵のある低税率を優先する。税金をほんの25セント減らすためにイカれた連中に権力を委ねるような狂人どもであることを考えれば、連合のお仲間が妊婦に不必要かつ侵襲的な医療処置を強制し、望まない妊娠の継続を強いるとしても、1セントの節税のためなら喜んで容認するだろう。

https://pluralistic.net/2021/09/29/jubilance/#tolerable-racism

そして、宗教的狂信者たちは聖書の美徳への完全な献身を誓いながら、トランプ、ゲーツ、リンボー、ギングリッチ、レーガンのような政治家たちを崇拝する。こうした政治家たちは、インチキ、ウソつき、児童虐待、ヤク中などジャック・チックの(訳注:反リベラルの宗教)コミックから飛び出してきたような連中だ。狂信者たちでさえ、政治家たちがイエス、使徒、十戒などまったく気にかけてもいないことはわかっている。だが、それでも彼らは投票する。そうすれば、学校での祈り、完全な中絶禁止、そして規制のない「ホームスクーリング」を手に入れられるし、地球が5000年前に誕生し、イエスが白人で、金持ちを好いていたと信じる聖書原理主義者の世代を洗脳できるからだ。

保守主義運動のリーダーたちは、息を呑むほどの残虐行為を繰り返し行ってきた。間違いなく、彼らの多くは敵の苦しみを心から喜ぶ堕落したサディストである(国境で引き離された後、二度と子供と再会できない親たちを思い浮かべて、喜びを隠しきれないトランプのケツ舐め野郎ことスティーブン・ミラーを思い出してくれ)。しかし、「残虐さが目的」だと考えるのは早計だ。残虐さの目的は、連合を組織し維持することにある。残虐さは戦術であり、権力こそが目的なのだ。

https://pluralistic.net/2022/03/09/turkeys-voting-for-christmas/#culture-wars

右派は多くの力を結集させた。相容れない倫理観と目標を持つ人々の団結を維持することで、それを成し遂げたのだ。極端なユダヤ民族主義者、終末を早めていると信じる反ユダヤ主義の終末論的キリスト教徒、そして対テロ戦争の遺物からヒンドゥー至上主義者に至るまで、ありとあらゆるイスラモフォビアを内包したジェノサイド推進連合を思い浮かべてみるといい。

普通に考えればあり得ない連合だ。もちろん、その目標には反吐が出るが、その結束力には感銘を禁じ得ない。ユダヤ人が密かに世界を支配していると信じる反ユダヤ主義者とシオニストを一緒にロビー活動させるには、水面下でどれほどの調整が必要になるか想像できるだろうか。あるいは、どうすればシオニストに、ナチの腕章をシャーロッツビルに持って行かなかったことを最大の後悔とするヒトラー気取りの軟弱なホロコースト否定論者と協力させられるのか。

このことが、プロジェクト2025とその真の意義につながっていく。パールスタインが書いているように、プロジェクト2025は混沌としている。900ページにも及ぶこの文書の大部分は、それぞれに真っ向から矛盾している。また、極右の専門用語や歴史に精通していなければ気づかないような微妙な矛盾も多い。

例えば、プロジェクト2025は政府機関の資金削減を謳う一方で、その機関に広範囲にわたって壮大な残虐行為させることも呼びかけている。いずれもイカれた提案だとは思うが、互いに排他的でもある。またプロジェクト2025では、米国の通商政策に関しても全く相容れない4つの主張が併記されている。だがそれですら、プロジェクト2025の金融政策よりはマシだ。右派のさまざまな貨幣理論をすべて並べて紹介するだけで、結局どの理論を採用すべきかという判断はしていない。

パールスタインは、これらの対立、空白、矛盾がプロジェクト2025の最も重要なポイントだと言う。それこそが連合の分断線だからだ。対立する意見がそれぞれに強い支持を得ているため、いずれの立場も完全には退けられない。たとえ意見の対立があっても、連合にとって重要な集団の優先事項であるため、排除できずにいるのだ。たとえそれが、右派の分断線を示す「ここだよ」サインを点滅させるものであったとしても、必ず包含されなければならないのである。

実のところ、この手の分断は右派の十八番だ。パールスタインは、ニクソンのアファーマティブ・アクションの拡大が、黒人労働者と白人労働者との分断を生むためものもであったことを指摘している。(訳注:左翼である)我々は、これをもっと上手くやらねばならない。

これまで、我々はプロジェクト2025の中の最も明快で力強い提案にばかり注目してきた。もちろんそれも理解できる。彼らがやりたいと言っていることを無視するわけにはいかない。しかし、彼らは1世紀にわたって、同じことを言い続けてきた。それでもプロジェクト2025の要求は、彼らの動きを真剣に受け止め、即座に対抗し、必勝の決意を持って戦わねばならないことを明確に示している。そして勝利するには、彼らの連合を分裂させなければならない。

パールスタインは、プロジェクト2025を解剖し、その関節で切り分けるよう我々に呼びかけている。そのためには、ニクソンの「マレク・マニュアル」のような先例を理解すべきだと言う。マレク・マニュアルは、ニクソンへの忠誠心が足りない公務員の人生を破壊するためのロードマップであり、たとえば政府職員に「(できれば宿泊施設が最悪な)人口2万人以下の町を全国くまなく回る」任務を与える「巡回セールスマン・テクニック」が記載されている。「妻が仕事か離婚かを突きつけるまで、彼を僻地に飛ばして、邪魔させないようにできる」。

https://www.google.com/books/edition/Final_Report_on_Violations_and_Abuses_of/0dRLO9vzQF0C?hl=en&gbpv=1&dq=%22organization+of+a+political+personnel+office+and+program%22&pg=PA161&printsec=frontcover

左派の右派歴史家たちが注目を集めているのは偶然ではない。トランプ主義は突然現れたわけではない。トランプは原因になるには愚かすぎるし、規律がなさすぎる 。彼は結果なのだ。ジョシュ・ガンツは、彼の優れた新刊ベストセラー、『When the Clock Broke』で、1990年代初頭の右派の歴史を描き、トランプを生み出した土壌を明らかにしている。主要な登場人物の一人にファシスト優生学者のサム・フランシスがいる。

https://us.macmillan.com/books/9780374605445/whentheclockbroke

ガンツはまた、反動運動の歴史を語る上で外せないポッドキャスト「Know Your Enemy」に出演し、右派連合の亀裂を明らかにしている。

https://www.patreon.com/posts/when-clock-broke-106803105

プログレッシブ(進歩主義)もまた、簡単に分裂してしまう不安定な連合だ。ナオミ・クラインが『Doppelganger』で論じたように、リベラル‐左翼連合は本質的に不安定で、自己破壊の種をはらんでいる。

(訳注:筆者コリイ・ドクトロウは本稿において、左翼(leftists)を急進左派、リベラル(liberals)を穏健左派、プログレッシブ(progressives)を急進左派・穏健左派の両者を包含する連合ないしその中間として用いている。この枠組みでは、バイデンはリベラルで、ドクトロウ自身は左翼である)

https://pluralistic.net/2023/09/05/not-that-naomi/#if-the-naomi-be-klein-youre-doing-just-fine

連合のシニアパートナーであるリベラル派は、人間の幸せの追求よりも制度そのものを守ることに固執し、終末期を迎えた資本主義の危機に際して、何世代にもわたって有効な対策を打ち出せずにいる。それゆえ、学生ローンの債務帳消しに所得制限を設けるなどという発想に至るわけだ。

https://pluralistic.net/2022/05/03/utopia-of-rules/#in-triplicate

米国における貴族制の最後の試みは、制度の保存ではなく、拒絶によって撃退された。最高裁判所がニューディール政策を阻止したとき、フランクリン・D・ルーズベルトは最高裁の拡大(裁判官の増員)の意向を発表し、その実行に着手した(これには党内の消極派への苛烈な攻撃も含まれていた)。偶然ではないが、これはリンカーンが最高裁による再建政策阻止に対して行ったことと、ほぼ同じ手法だった。

https://pluralistic.net/2020/09/20/judicial-equilibria/#pack-the-court

しかし、プログレッシブ運動を主導するリベラル派は、最高裁の拡大を非現実的で実行不可能だとして退ける。汚職にまみれた過激派判事や、信憑性の高い強姦疑惑を持つ判事、そして不当に任命された3人の判事から米国を守る具体的な計画がないのに、だ。結局のところ、リベラルは最高裁を擁護する。単にそれが最高裁だからという理由で。私も以前は最高裁を擁護していた。最高裁が権利拡大の担い手であり、何百万人もの米国人の生活を改善していた時期があったからだ。人権は守るべき価値がある。だがいまの最高裁はそうじゃない。最高裁が人権の障害になるなら、最高裁なんてクソ食らえだ。権限を奪え。判事を増やせ。笑いものにしてしまえ。

クソ喰らえだ。

なにもプログレッシブ連合から左翼が離脱すればいいと主張しているわけではない。先日、フランスで見られたように、現時点での分裂は文字通りのファシストによる支配への招待状になる。

https://jacobin.com/2024/07/melenchon-macron-france-left-winner

しかし、トランプ主義の台頭が証明したことがあるとすれば、急進派グループが党の主導権を既存の指導部から奪いとることはできる、ということだ。

https://pluralistic.net/2023/06/16/that-boy-aint-right/#dinos-rinos-and-dunnos

さらにいえば、左翼が動員できる、もっと自然で強力な連合がある。そう、労働者だ。労働者であること――つまり利益ではなく賃金によって生活すること――は、転向可能なイデオロギーではなく、事実である。キリスト教国家主義者が信念を変えれば、もはやキリスト教国家主義者ではなくなる。しかし労働者はどのようなイデオロギーを持とうと労働者だ。 彼らは依然として、利益、投機、レントで稼ぐ人々との相容れることのない対立を抱えている。労働者の労働が生み出す利益のうちいくらを分配すれば公平かなどという客観的な基準は存在せず、雇用主はいつだってあなたに支払う額を可能な限り減らしたいと考えている。労働者が得る賃金が増えれば増えるほど、雇用主の利益は減り、株主への配当は減り、不労所得者に支払う金額も減るのだから。

https://pluralistic.net/2024/04/19/make-them-afraid/#fear-is-their-mind-killer

労働組合における労働者の役割、そして民主党における組合の役割を復活させることこそが、強力な反トラスト法、緊急の気候行動対策、ジェンダー、人種、性的マイノリティの保護、そしてまともな住宅、教育、医療など様々な問題の真の解決策に牽引していくために必要とされている。

労働者主導の民主党でなければ、エリート主導の民主党でしかない。彼らの指示や政策は必然的に正当性を欠く。ハミルトン・ノーランが書いたように、バイデンにはトランプに勝てる力があるのかという、極めて合理的な(そして極めて緊急の)議論は、民主党の民主的とは言えない組織構造によって脱線させられた。開かれた党大会で候補者を再検討するか、それとも弱い現候補者で押し通すかという重大な判断が、何の規則も明確な権限もないままに動く党幹部の手に委ねられているのだ。

https://www.hamiltonnolan.com/p/the-hole-at-the-heart-of-the-democratic

ジョージ・クルーニー(またはナンシー・ペロシ)がバイデンを降ろせと言っても、党内のバイデン支持者は納得しない。しかし、党大会で候補者を選び直そうという声が、昔のように草の根の組合から盛り上がってくるのであれば話は別だ。それでこそ、党が本当に支持者の声を代表して動いているという実感が持てるはずだ。

レーガノミクスがもたらした労働者への40年戦争を経て、労働運動を復活させるのはどだい無理なんじゃないかと思われるかもしれない。だが、我々はいま労働運動のルネサンス期を生きている。長い間燻っていた労働急進主義の炎が再び燃え上がっているのだ。さらに言えば、ファシズムの撃退は労働者運動が得意とするところである。ビジネス界はいつだって、低税金、安価な労働力、緩やかな規制と引き換えに、ナチスにあなたを売り渡すのだから。

労働者たちは階級的利益のために団結し、強く立ち向かう。先週、労働運動の最も輝かしい炎の一つが消えた。優れた労働運動家で、数多くの労働運動家を育てたジェーン・マカレヴィーが、がんのため57歳で亡くなった。

https://jacobin.com/2024/07/jane-mcalevey-strategy-organizing-obituary

マカレヴィーは勝利のために戦い続けた。彼女は「権力に対して真実を語る」という決まり文句に懐疑的で、その発言がどのように行動につながるのか、常に説明を求め続けた。彼女の名著『団体交渉(A Collective Bargain)』では、彼女が労働者の力をどのように構築していったかが説明されている。

https://pluralistic.net/2023/04/23/a-collective-bargain/

マカレヴィーは、2019年のロサンゼルス教師ストライキをはじめ、複数のストライキを成功に導いた。彼女の方法論は単純明快だ。ストライキや組合結成を勝ち取るには、職場のすべての労働者が組合を支持してくれるように説得する方法を見つければいい。それだけだ。

もちろん、言うほど簡単ではない。すべての連合を悩ます問題、とりわけプログレッシブのリベラル-左翼連合を悩ます問題は、どの職場にも存在している。互いにいがみ合う労働者もいれば、ほかの労働者とは異なる利益を求める労働者、気難しい労働者、勝利なんてできっこないと確信する労働者もいる。

マカレヴィーは、すべての労働者に働きかけ、彼らと対話し、耳を傾け、理解し、味方につける方法を見つけることなどを含む組織化プログラムを打ち出している。連合構築について、彼女ほど明確で、実践的で、そして鼓舞的に語る人物を私は知らない。

バイデンは決して私の候補者ではなかった。2020年の選挙でも、ほかの3人の候補者を支持した。就任後、私が望むことに少しだけ着手しはじめても、彼を好きになることはなかった。彼が誰なのかを知っていたからだ。MBNAの息のかかった上院議員であり、その長い政治キャリアを見れば、時に我々と目標をともにすることはあっても、同じ米国、同じ世界を望んでいるわけではないことは彼の法案、投票、演説が証明している。

この4年間、バイデンへの関心は2つの分野に集中していた。どうすればバイデンに我々全員の利益となることをもっと行わせられるか、どうすれば世界を悪い方向に仕向けることをもっと少なくさせられるか、だ。次の4年間も、私は同様に考える。トランプ大統領の下では、悪いことが大幅に増え、良いことは大幅に減るだろう。

私が信頼する多くの人が、バイデンが好きではないし大統領にはふさわしくないが、トランプよりははるかにマシだと考えている。バイデンの害を最小限に抑えるには、左翼は民主党とプログレッシブ運動を掌握し、彼の権力基盤に緊張をもたらさなければならない。トランプの害を最小限に抑えるためには、左翼は右派連合の分断線に深いくさびを打ち込み、彼の権力基盤を粉砕しなければならないのである。

Pluralistic: The true, tactical significance of Project 2025 (14 Jul 2024) – Pluralistic: Daily links from Cory Doctorow

Author: Cory Doctorow / Pluralistic (CC BY 4.0)
Publication Date: July 14, 2024
Translation: heatwave_p2p

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