常に数千体の遺体を有機分解させることは、疫病の広がりを促進させることになった
パリにサン・イノサンという墓地がありました。レ・アル・ド・パリの近くです。
約1300年間にわたってパリ市内の22教区から数十世代にわたるパリ市民の遺体を受け入れ、死体が有機的に分解されるのが困難となり、18世紀の終わりには、集団墓地は通りよりも2m以上高くなっていたそうです。科学的に腐敗を早める目的でしばしば土に石灰をまき、直接遺体が埋められたため有機物が腐敗する過程で生ずる残留物が、当時の主要な水の供給源であった井戸に流入する状況をつくっていたそうです。
18世紀の随筆家はこの地区のことを、「ワインは一週間たたないうちに酸っぱくなり、食べ物は数日で駄目になる。井戸水は腐敗した物質で汚染されており、使用するにはますます不向きである。」と記しているそうです。
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