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AMDの次世代CPU「Zen 5」と「Zen 6」のコア構成が明らかになり、後者はCCDあたり最大32コアを搭載するとされている。

AMD Zen 6 CPUはCCDあたり最大32コア、Zen 5CはシングルCCXに16コア搭載の可能性

次世代AMD Ryzen Zenのコア構成に関する最新情報は、Kepler_L2とInstLatX64からもたらされた。

我々は、AMDがZen 5コア・アーキテクチャを発表しようとしていることを知っており、このアーキテクチャは2024年のComputexで正式にデビューし、最初の製品は2024年第3四半期までに店頭に並ぶと予想されている。

まずは、Zen 5とZen 5Cのコア構成に関する情報だ。AMDのZen 5およびZen 5Cコアは、既存のZen 4コアよりも小型化される見込みで、CPUパッケージにより多くのCCDを搭載するスペースが生まれる。

Zen 4は最大12個のCCDを、Zen 4Cは最大8個のCCDをトップEPYCチップに搭載していたが、後者には2つのCCXがあり、それぞれ8個のコアで最大128個のコアを搭載していた。

しかし、次の世代では、AMDはZen 5で16個のCCD、Zen 5Cで12個のCCDを搭載する予定だ。Zen 5がCCD内のシングルCCX設計を維持し、合計8コアで最大128コアを実現するのに対し、Zen 5CチップはシングルCCXを組み込み、合計16コアで最大192コアを実現する。

以下は、次世代Zen 5およびZen 5CとZen 4およびZen 4Cチップとの比較です:

  • Zen 5C:最大12 CCD(EPYC)/ CCDあたり16コア/ CCDあたり1 CCX = 最大192コア
  • Zen 4C:最大8 CCD(EPYC)/CCDあたり16コア/CCDあたり2 CCX = 最大128コア
  • Zen 5:最大16 CCD(EPYC)/CCDあたり8コア/CCDあたり1 CCX = 最大128コア
  • Zen 4:最大12 CCD(EPYC)/8コア/CCDあたり1 CCX = 最大96コア

Zen 5およびZen 5Cアーキテクチャに加えて、AMDのZen 6コア・アーキテクチャ(Zen 5の後続アーキテクチャ)は、3つの構成で利用可能になるとされている。

これらの構成には、1CCDあたり8コア、1CCDあたり16コア、1CCDあたり最大32コアが含まれる。

CCDあたり16コアの場合、Ryzen CPUのようなデュアルCCD製品で最大32コア、同じCCDレイアウトで最大64コアを実現できるが、おそらく最もコア数の多いダイはZen 6Cアーキテクチャをベースにしたもので、AMDはエンスージアスト向けパーツには標準的なNon-Cダイを使用する傾向がある。

次世代AMD Zen搭載CPUの1つのCCDに16コアまたは32コアを搭載することは、特にThreadripperやEPYCファミリーのようなマルチスレッドのユースケースにとって素晴らしいものになるだろう。

メインストリームのPCユーザーにとっては、AMDがコア数をさらに加速させる可能性は高いが、現在のところ、このような高コア数のチップに最適化されたPCゲームやエンジンは多くない。

例えば、Ryzen 7 7800X3Dを見てほしい。この8コアのパーツはスタックドV-Cacheを搭載しており、16コアや24コアのトップCPUと並んでいる。

AMD Zen CPU / APUロードマップ:

Zen
アーキテクチャー
Zen 6 Zen 5 (C) Zen 4 (C) Zen 3+ Zen 3 Zen 2 Zen+ Zen 1
コア
コードネーム
Morpheus Nirvana
(Zen 5)
Prometheus
(Zen 5C)
Persphone
(Zen 4)
Dionysus
(Zen 4C)
Warhol Cerebrus Valhalla Zen+ Zen
CCD
コードネーム
未公表 Eldora Durango 未定 Brekenridge Aspen
Highlands
N/A N/A
Process Node 3nm/2nm? 4nm/3nm 5nm/4nm 6nm 7nm 7nm 12nm 14nm
サーバー EPYC Venice (6th Gen) EPYC Turin (5th Gen) EPYC Genoa (4th Gen)
EPYC Siena (4th Gen)
EPYC Bergamo (4th Gen)
N/A EPYC Milan (3rd Gen) EPYC Rome (2nd Gen) N/A EPYC Naples (1st Gen)
ハイエンド
デスクトップ
未公表 Ryzen
Threadripper
8000
(Shamida Peak)
Ryzen
Threadripper 7000
(Storm Peak)
N/A Ryzen
Threadripper 5000
(Chagal)
Ryzen
Threadripper
3000
(Castle Peak)
Ryzen
Threadripper
2000
(Coflax)
Ryzen
Threadripper
1000
(White Haven)
メインストリーム
デスクトップ
Ryzen **** (Medusa) Ryzen 8000 (Granite Ridge) Ryzen 7000 (Raphael) Ryzen 6000 (Warhol / Cancelled) Ryzen 5000 (Vermeer) Ryzen 3000 (Matisse) Ryzen 2000 (Pinnacle Ridge)

ソース:wccftech – AMD Zen 6 To Feature Three CCD Configurations: 8, 16, & Up To 32 Cores, Zen 5C Packs 16 Cores In Single CCX

 

 

 

 

解説:

Zen6 MCMの情報がリークしました。

昨日の記事でSoundWaveはARMになるというリークがありましたが、どうもARMになるのはSoundWaveだけのようで、Zen6は普通にx86のままのようですね。

最近驚くニュースばかりでちょっと動揺してしまいました。

Zen6はマルチコア化がすすみ、1CCDあたり、8コア/16コア/32コアとなるようです。

元記事にはこれらのコアコア攻勢にZen6cが含まれるかどうか迄は言及されていませんが、おそらく含まれるのではないかと思います。

よって、1CCD当たり8コア/16コアくらいまでがZen6なのではないかと思います。

この場合、デスクトップのフラッグシップは32コア64スレッドになるということになります。

 

一般的な用途で16コア32スレッド以上は必要か?

元記事にもありますが、32コア64スレッドというマルチスレッド化は必要か?という問題はあると思います。

Intelがハイブリッドになり猛烈なマルチコア化を進めていますが、最新のモデルではHTTを取っ払い、8スレッドを捨てる形になります。

ハイブリッドは複雑な仕組みですから、様々な問題があるのかもしれませんが、マルチコア性能はもうこれ以上必要ないということの表れではないかと思います。

 

 

APUはどうなるのか?

さて、SoundWaveはARMになるということですが、Zen6世代のAPUはどうなるのでしょう。

StrixPointの後継がそのまま出るのか、それともSoundWaveに吸収されるのかということです。

x86のAPUの話が聞こえてきませんので、どちらとも今のところは言えませんが、AMDの方針を見ているとx86のAPUを消滅させることはないのではないかとわたくしは感じます。

逆にAPUをARMに一本化するのであればかなり思い切ったことをするなあという印象です。

いずれにしても今はかなり大きな変革期に当たるのは間違いないでしょう。

後から振り返った時、2025年前後がCPUの変革期だったなあと感じられるような大きな変化が起きていると思います。

 

 

 

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