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 帰国すれば身柄を拘束されてしまうのに―。トルコで訴追された埼玉県内のクルド人女性(30)が、日本で在留資格を認められないのは違法だとして国を訴えた裁判が東京地裁で続いている。4人の子は難民申請したが認められず、特例的に在留資格を得られるのは1人だけになりそう。「家族で日本で暮らせるようにしてほしい」と願う。(望月衣塑子)

◆トルコで訴追、帰国すれば拘束必至

 女性は少数民族クルド人中心の野党、国民民主主義党(HDP)に所属し、トルコで警察に拘束された経験がある。2015年に来日し、難民申請したが17年に不許可に。不服を申し立てたものの、21年に出た結果でも変わらなかった。申請中は認められていた在留資格を失い、仮放免で4人の子を一人で育てている。来日後、トルコのエルドアン大統領の政治が独裁的だとして都内での抗議デモに何度か参加した。その映像がクルド人グループの交流サイト(SNS)に出たことから、トルコのテロ対策法違反の罪で昨年9月に起訴された。

4人の子を一人で育てるクルド人女性は「家族みんなで日本で暮らして働きたい」と訴える=8月22日、東京都内で

4人の子を一人で育てるクルド人女性は「家族みんなで日本で暮らして働きたい」と訴える=8月22日、東京都内で「帰国すれば身柄拘束は必至。それなのに在留資格が出ないのはおかしい」。女性が提訴したのは昨年10月。代理人の中島広勝弁護士は「出入国在留管理庁が在留資格を付与しないのは極めて問題だ」と憤る。

 家族がばらばらになる恐れも出てきた。政府は今年8月、在留資格のない外国人の子ども約140人に特例的に在留特別許可を与えると発表したが、「日本で生まれ、小学校以上で学ぶ」などの条件がある。次女(7)は当てはまるが、1歳時に来日した長女(9)と未就学の三女(6)、長男(4)は対象外。長女は「このまま日本にいて、将来は小学校の先生になりたい」と望んでいる。

◆心臓病の長男、無資格なら投薬に月30万円

 長男は2度の心臓手術を乗り越えたが、在留資格がないと投薬に毎月30万円かかると言われ、支援団体に助けを求めた。今は一般社団法人「反貧困ネットワーク」の支援などで暮らすが、女性は「子どもたちは学校でも、保育園でも、日本人の友だちをたくさんつくり楽しんでいる。日本で勉強を続け、自立した大人になってほしい。私自身、将来はクルド料理のレストランを開きたい」と、日本での暮らしに夢を見いだす。

 入管庁が3月にまとめた「難民該当性判断の手引」は、出身国での訴追は難民認定の判断材料となる「迫害」に当たらないものの、恣意しい的、差別的な訴追は「迫害」に当たり得るとする。入管庁担当者は「一人一人の個別の状況と合わせて判断する」と説明する。中島弁護士は「子どもに罪はない。在留資格の付与において子どもたちの間での線引きはあってはならない」と訴える。

3回目以降の難民申請者を強制送還

引用元 https://www.tokyo-np.co.jp/article/279589



みんなのコメント

  • よく覚えましたね。 その日本語は誰が教えたのかな?
  • 力を合わせて 祖国を住み良い場所にして下さい 努力をして下さい 
  • 日本人が税・社会保険料の負担で苦しめられ少子高齢化していく中、日本の社会保障制度にタダ乗りして家族を増やしていくことが、理解される訳がない
  • 不法滞在だったんやなぁ
  • ルールは守ろうね
  • 日本国では不法滞在は許されません。子供を使って同情させても無駄です。というメッセージが伝わればいい
  • 母国でクルド語を使うと暴力を受ける???そんな訳ないやん! じゃぁ、日本語使えば?長い間、お世話になってたんだろぅ?
  • 礼儀正しく地域の溶け込んで迷惑かけなかったら 同情もされてたけどね 因果応報
  • 自分のマイナスになることは言わずに、悲劇のヒロインは虫が良すぎる

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