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>そのシンプルさは、これまでに開発されたあらゆるロケットエンジンの中でも群を抜いている。実際、スペースXのライバル企業であるユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のCEOで、ロケット・エンジニアでもあるトリー・ブルーノ氏も、X(旧Twitter)で「たしかにシンプルだが、すべての部品が取り付けられていないのではないか」と、誤解したポストをしていた。すなわち、専門家ですら、未完成のエンジンと見誤ってしまうほどの常識外れの出来であることがわかる。
>スペースXのイーロン・マスクCEOによると、ラプター3ではエンジンの簡素化を図ったうえに、外部に露出している部品に再生冷却(推進剤を利用した液冷)機能を追加したという。さらに、世界で最も先進的な金属用3Dプリンターを使い、推進剤やガスなどの流路を、エンジン内部に入れ込むことにも成功したと語る。その結果、ラプター3には耐熱シールドや消火システムが不要になり、その分軽量化できたばかりか、部品数が少なくなったことで造りやすくもなったという。