増加するシカ、森林の炭素貯蔵量減らす 九大 (日本経済新聞)

九州大学の片山歩美准教授らの研究グループは、天然林で菜食するニホンジカの影響で森林が持つ炭素の貯留機能が下がっていることを明らかにした。九大の演習林(宮崎県椎葉村)内での観測で、シカが食い荒らした林の地上部の炭素蓄積量は、天然林のものと比べて最大で59%減っていることがわかった。 シカは、猟手……

再発する心不全、「免疫細胞のもと」異常が関与 東京大 (日本経済新聞)

東京大学の藤生克仁特任教授らは、心不全が再発をくり返す仕組みを解明した。免疫細胞のもととなる造血幹細胞に異常が起き、心機能の回復を妨げていた。免疫細胞は通常、臓器を保護する役割を担うが、異常が起こると全身の臓器に悪影響を与えることも分かった。新たな治療薬の開発につなげる。 心不全は心臓の機能が低下し、全身に血液を十分に送り出せなくなる病気だ。進行すると急性心不全で死に至るリスクが高い。治療しても再 ……