マザーボード市場は、ASUS、ASRock、Gigabyte、MSIなどの主要ブランドが次世代インテルとAMDの発売に備え、2024年までに完全に回復すると予想される。
AMDとIntelの次世代CPUプラットフォームがリリースされる中、マザーボード市場は順調に回復へ
ここ数四半期、PC業界はやや減速しているが、これは主に消費者が新世代の製品に乗り換えたがらなかったり、次世代製品がなかったりしたためである。消費者の関心が低いため、メーカー各社は出荷台数の落ち込みを顕著に見た。
しかし、AIの宣伝とインテル(Arrow Lake)とAMD(Ryzen 9000)の次世代プラットフォームへの期待からマザーボード市場は復活し、下落トレンドは反転の兆しを見せ始めている。
DigiTimesが台湾のマザーボードメーカーについて報じているように、マザーボードメーカーの出荷台数はまともに回復し始めているようだ。
このレポートでは、ASUS、Gigabyte、MSI、ASRockを含む台湾の大手マザーボードメーカー4社について論じている。
統計によると、4社とも2020年から2021年にかけてマザーボードの出荷台数が大幅に増加したが、これは主に需要がピークに達し、市場サイクルが一致したためである。
しかし、COVID-19と消費者の需要不足により、2022年には出荷台数が大幅に減少し、ASUSなどは前年比で約30%減少した。
DigiTimesより | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
ASUS | 1640 | 1700 | 1800 | 1330 | 1450 | 1500 |
GIGABYTE | 1080 | 1300 | N/A | 950 | 1030 | 1030 |
MSI | 600 | 680 | 780 | 560 | 820 | 930 |
ASRock | 440 | 590 | N/A | 250 | 380 | 420 |
合計出荷数 | 37.60M | 42.70M | N/A | 30.90M | 36.80M | 38.80M |
2023年半ばから2024年初頭にかけて、AIのハイプの下で消費者の関心が高まるにつれ、マザーボード市場は回復しつつある。
Ryzen9000「Granite Ridge」シリーズという形で最新のZen 5チップが間もなく追加されるAMDのAM5プラットフォームの立ち上げと、最新のCore Ultra 200「Arrow Lake」チップに対応するインテルのLGA-1851マザーボード・シリーズの立ち上げが予想されることから、市場はこれから強気の回復を見せ、新たな最盛期を迎えると予想される。
出荷予測では、ASUS、Gigabyte、MSIの3社は、今後の四半期に約200万~300万台のマザーボードを出荷し、年間出荷台数は最大1,500万台、合計3,880万台に達すると予想されている。2022年と比較した場合、MSIと他のベンダーは50%の伸びとなり、市場が大きく回復することを示している。
解説:
2024年にマザーボードの需要が回復
コロナ下でいったん急増したあと、反動で低迷していましたが、2024年にようやく回復したようです。
今年から低廉なAM5 CPUとマザーボードが販売されるのでそちらも需要の増加に貢献するのではないかと思います。
不具合問題を抱えているIntelはどうなるのかですね。
実際に数が出ているのはCore Ultra 5(Core i5)の安価な無印モデルだとは思いますが、K付モデルが不具合を起こしているのはやはり不安要素だと思いまする
世間ではAIが話題ですが、自作PCに限ってはNVIDIA製GPUを中心にAI利用が進んでいますので、今のところ自作界に表立ってAI PCの流行は来てない(すでに聞いている)と考えてよいのかもしれません。
わたくしとしてはNPUの高性能化が早く進んで、安価、低廉にローカルAIの利用が進めばよいと思います。
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