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>死や有限性を免れないという人間が置かれている根本的な状況を、三木清は「虚無」ということばを使って言い表した。三木は多方面にわたる仕事をした人である。さまざまな側面をもつ哲学者であったと言ってもよい。一時はもっぱらマルクス主義に関する論文を発表し、そのような立場から日本の思想界に非常に大きな影響を与えた。