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高校野球2024年から低反発の新基準バットが採用されて話題になりました。

飛ばないと話題のバットなのですが、何がこれまでのバットと異なるのか気になった方もいらっしゃるかと思います。

新基準バットば採用された経緯についても理由がありました。

この記事では、高校野球の新基準バットについて調査してみました。

【高校野球】新基準バットの違いは何?

新基準バットは、2024年3月18日から開幕している第96回センバツ高校野球春の大会から採用されています。

目的は、選手への安全の考慮だったり今までの金属バットが飛びすぎたということから変更になりました。

新基準バットに関しては、主に2つの点が変更となっています。

  • 最大経の太さ:67ミリ未満→64ミリ未満
  • 内部の肉厚:3ミリ→4ミリ以上

重さに関しては、900グラム以上で変更なしです。

2021年頃から金属バットの見直しが行われて2022年から以降随時以降が進んでいました。

従来のバットに比べて「飛ばないバット」ということで飛距離が5メートルほど縮まると言われています。

では、どうして従来のバットに比べて飛ばないのかというと、トランポリン効果という効果が減少するからでした。

【高校野球】新基準バットが飛ばない理由

高校野球の新基準バットが飛ばないのは、トランポリン効果と呼ばれるボールの弾く力が減少するからです。

トランポリン効果とは?

打撃時に投球がバットに当たった時にバットが凹み、元の形状に戻ろうとする際に反発する現象のこと。

人がトランポリンの上で跳ねる動きに似ていることからこの名前になった。

どうやら投球してバットに当たった瞬間に生じる衝撃は、3トンだそうです!

そのため、いくら硬いバットとはいえ目で見えないのですが元の形状に戻ろうするためトランポリン効果が発生するわけです。

新基準バットに関しては、肉厚だったり最大経が小さくなったことでトランポリン効果が減少するため、従来のバットよりもパワーロスするため「飛ばないバット」となりました。

これによって従来のバットよりも3.6%も打球の速度が減少するようです。

【高校野球】新基準バットに変更になった経緯

岡山学芸館VS広島商業戦の試合

そもそも、新基準バットが採用されるきっかけとなったのは、2019年8月10日に行われた第101回全国高校野球選手権大会での投手への怪我が関係しています。

岡山学芸館VS広島商業戦の試合で、当時投手をしていた岡山学芸館の丹羽淳平の顔面に打球が直撃してしまいました。

この怪我で丹羽淳平選手は、左頬骨を骨折して途中降板。

試合後、病院に運ばれた。CTを撮ったが、脳に異常はなし。レントゲン撮影の結果、丹羽の予想通り、左頬骨の骨折と診断された。

Number Web

ちなみにこの時、打者をしていたのは広島商業の3番・水岡嶺選手でした。

試合から数年後、2人は再会を果たして握手を交わしています。

この件で、「飛びすぎる金属バットの危険」ということで金属バットの見直しが行われました。

どうやら数年前から、審判員の間でも危険性を指摘する声も上がっていたそうです。

ピッチャーの急速制限なども見直されてきたため、バットに対しても規制が行われたということでした。

自は、金属バットの件だけでなくまだまだこの件には課題があるようです。

それは、滑り止めスプレー問題でした。

【高校野球】新基準バットの滑り止めスプレー問題

実は、高校野球では滑り止めスプレーは使用禁止となっています。

高校野球では「滑り止めスプレー」の使用が禁止になっているというのだ。

デイリー新潮

プロ野球選手は、基本的に木製バットを使用してプレイを行うのですがその時に滑り止めスプレーは使用が認められているというか当たり前のように使わています。

しかし、金属バットが長年使用されている高校野球では、グリップに滑り止めスプレーをかけると打球が強くなるということで禁止となっていました。

もちろん、新基準バットになってからも金属バットなのでスプレーは禁止です。

しかし、新基準バットが採用されてから高校野球の間でも木製バットを使用する選手も増えているんですよね。

高校野球では金属バット、木製バットどちらでもOK

実はスプレーに関しては、高校野球で使用禁止となっている手前、木製バットを使用時にも適用されてしまっているのが現状です。

謝って金属バットに使用されることを防ぐためだとは思いますが、中々指摘し辛いため、一律スプレーは禁止となっているのでしょう。

おそらく、今回の新基準バットの件もそうですが、今後見直されていくのではないかと考えられますね。