“コラージュ川柳”とは、2011年に現代芸術家の淀川テクニックさんが考案した、新聞などの印刷物から五文字と七文字の言葉を切り抜き、五、七、五で3枚合わせて川柳を作る言葉遊び。
2015年からX(旧Twitter)上で投稿を始めると、ドラマに出てくる脅迫状のようなビジュアルと、思いもよらない言葉の組み合わせの妙がおかしみを生み、定期的に SNS上でバズる人気コンテンツとなりました。
さらに、新聞を題材にして、工作・アート、そして川柳に楽しく触れられることから、小、中、高校の国語や美術の授業で取り上げられるなど、教育面でも注目されています。
今年、宝島社から書籍『コラージュ川柳』が発売されました。
本書では、Xに投稿されたコラージュ川柳の中から厳選した 65作品とともに、ピエール瀧さん、ジョイマン高木さんなど各界の著名人からの寄稿や、五月女ケイ子さんら人気イラストレーターのコラボイラストも掲載しています。
著者・淀川テクニックさんのコメント:
コラージュ川柳は川柳のルールを知っていることと、印刷物とコラージュするための簡単な文房具があれば誰にでも作れます。
しかしやってみるとなかなか大変で、切り抜かれた文字を組み合わせることで次々と湧いてくる超現実的イメージを相手にしなければなりません。
そんなイメージと一人で対峙してもよし、みんなでワイワイ共有してもよし、またアイデア出しやアイスブレイクとしても使える言葉遊びです。
『コラージュ川柳』
発売日:2024年3月13日/定価:1430円(税込)
淀川テクニック(よどがわ・テクニック)さんのプロフィール
1976年岡山県生まれ、鳥取県在住。本名、柴田英昭。
2003年に大阪・淀川の河川敷を拠点に活動開始。
全国各地、また海外で拾ったゴミや漂着物などを使い、様々な造形物を制作する。その活動や作品はマスメディアで多く取り上げられているほか、小学校の図画工作や中学校・高校の美術の教科書でも紹介されている。
独創的なアイデアを活かした様々なワークショップも開催しており、SNSなどで話題になった「コラージュ川柳®」の発案者でもある。
■■「コラージュ川柳」基本ルール■■
・新聞などの印刷物の五文 と七文 を切り抜き、
《五・七・五》になるように組み合わせて、元の文章とは全く違う内容の川柳を作る。
・ 余りや 足らずもOK!
・ついつい「は」や「を」など「てにをは」を一字だけ切り取って使いたくなるが、そこはグッと我慢。必ず3枚の切り抜きで作る。
■■淀川テクニックさんからのワンポイントアドバイス■■
・言葉選びに迷ったら、まずは主役になる単語を探してみましょう!
・文章が繋がったら次は頭の中に絵が浮かぶような組み合わせを考えましょう。
プッと面白くなるような非日常な情景を思い浮かべることができれば上出来です。
宝島社編集部で「コラージュ川柳」を作っている様子
出来上がったコラージュ川柳
書籍局第1編集部 土岐光沙子さんのコメント:
有名人の方にコラージュ川柳を作ってもらったり、挿絵を入れたりと、書籍ならではの遊び要素を入れることで、コラージュ川柳ファンの方に楽しんでいただけるようにと思い企画しました!
編集部でも遊んでみましたが、人によって刺さるワードが全然違うのが面白かったです。
あの人の意外な内面……コラージュ川柳で、見えるかもしれません。