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>健康被害を未然に防ぐ観点から欧米では規制を強化しています。アメリカでは(略)去年、法的拘束力のある値として、それぞれ4ナノグラム以下と大幅に厳しくすると共に計6種類のPFASを規制する案を打ち出しています。「ナノ」とは10億分の1を表す単位で、ごく微量でも悪影響が懸念されるわけです。ドイツでも(略)2028年からは対象を4種類の物質に広げ、その合計で20ナノグラム以下と厳しくする方針です。
>これに対し日本は、PFOSとPFOAの合計で50ナノグラムという値を2020年に拘束力のない暫定の値として設定し、今その見直しが検討されています(略)その後、世界ではこれよりはるかに微量でも悪影響が起きうるとの報告も複数出たことから欧米では規制強化につながりました。ところが、日本では国の食品安全委員会が先月、これらの新たな報告は証拠が不十分だなどとして採用せず、より確実性の高い報告を根拠とした結果、現状の許容摂取量が妥当だとする評価書案をまとめました。
欧州では近い将来、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂や高分子(ポリマー)もPFAS規制対象◇。PTFEは身近な例だと乾性潤滑剤『ドライファストルブ』◇の主成分。