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>縦穴は地球から見て中央から東寄りにある「静かの海」にあり、直径と深さは100メートルほど。日本の月周回衛星「かぐや」が2009年に発見した。米国の周回衛星が10年にレーダー観測した結果を解析し、穴の底から西側へ空洞が延びていると推定した。幅45メートル、奥行きは少なくとも25~77メートルだが、実際はもっと奥が深いとみられる。
>イタリアのチームが解析した縦穴の存在を09年に報告した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の春山純一助教(月惑星科学)は「月の内部や歴史を知る上で重要な場所だ」と指摘。外では昼が120度、夜は氷点下130度と寒暖差が激しいが、穴の中は氷点下20度程度で安定し「一般の人が滞在できる拠点作りにもよい」と期待を寄せる。
日本が調査して中国が利用する