もっと詳しく

水の電気分解と似た仕組みで化合物をつくる電解合成。通常の化学試薬での合成とは違う反応で、機能性物質をつくりだすなどの魅力がある。溶液に浸した電極間に電圧をかけるのが定番だが、東京工業大学物質理工学院の稲木信介教授らは、電圧をかけずに反応を進める「バイポーラ電極」の研究に取り組む。電気を使わない電解反応とは、どのようなものだろうか。(編集委員・山本佳世子) 電解合成という言葉は聞き慣れないが、子ども …