コンピュテーションが深く浸透している業界といえば、金融サービスセクターです。すべての変数の微調整・調節が必要となる最適化問題は、金融会社を日常的に悩ませています。定量分析によって開発された製品をはじめ、高度に設計された金融商品の場合は特にそれが言えます。 複雑な数学モデリングを大規模に行う必要がある金融業界は、量子コンピューティングの利点を最大限に活用するのに最も適した業界と言えます。量子コンピューティングでは、複雑な計算も含めて(かなり)高速に計算処理を行い、数週間から数か月ではなく、数分から数時間といった短期間で成果を出すことができます。 しかし、フルスタック量子サービス企業のPASQALで最高商務責任者を務めるベノ・ブロアー氏は、合理的な時間内に正確な知識を提供する量子の能力は、スピード面以外にもかなり価値があると述べています。「私たちは、より正確な価格付けの方法、それをさらに正確に実行する方法を知りたいのです。なおかつそれを1時間以内に知りたいのです。従来のコンピューターでは2週間もかかってしまい、その間に取引は失われてしまいます」と氏は述べています。 アライ・ファイナンシャルのエンジニアと金融アナリストの共同チームが量子に目を向けた理由の1つが「コンピュテーションの向上」を行うことです。彼らが着目したのは、一定期間に渡って一定のリターンを生み出す何百・何千という株式から構…