中国メーカーで、最も早くタイへ参入しているMG(上海汽車)
中国の自動車メーカーの中で、最も早くからタイ市場に取り組んできたのが上海汽車のMGだ。
ガソリン車の時代からタイ市場に参入し、今年で10年という歴史を持つ。最初のうちは鳴かず飛ばずの状態が続いていたが、ここに来てタイ政府の電動化政策に対応してBEVに注力するようになった。ハッチバックタイプのSUVモデルMG4を主力としている。今回のバンコク国際モーターショーでもステージ上に置かれていたのは2台のMG4だった。
それとともに、注目されるのがマクサス7だ。MGは2023年にマクサス9という大型の高級ミニバンを投入し、1000万円(250万バーツ)級の価格帯にもかかわらず一定の人気を集めている。これを受けてミニバン市場に力を入れる方針のようで、マクサス9に比べてひと回り小さいマクサス7を出展していた。
マクサス9が全長5270mm×全幅2000mm×全高1840mmという大型ミニバンであるのに対し、マクサス7はやや小さい全長4900mm×全幅1885mm×全高1755mmのサイズだ。小さいといっても、十分に大きなミニバンであることが分かるだろう。航続距離もマクサス9の540㎞に対して480㎞という遜色のない数値を発表している。
現地の関係者は、一部の富裕層向けの高級ミニバンだけでなく、より広いユーザーにミニバンを普及させるためのキッカケになる可能性を持つと指摘していた。
この他、MGブースには昨年の上海ショーで発表された英国開発の新型電動スポーツカーのサイバースターも展示されていた。英国で1000万円級の価格で販売されているオープンスポーツで、MGのブランドイメージを象徴するクルマでもある。
マクサス7
MG4
サイバースター
2024 バンコク国際モーターショーレポート概要& BYD編