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宇宙誕生から現在までの時間を20回繰り返しても1秒もずれない――。そんな究極の時計となる「原子核時計」が研究者の間で注目されている。その正確さを利用すると、基礎物理学の常識を覆す発見につながる可能性があるという。 「トリウム229を使えば究極の原子核時計ができるかもしれない」。理化学研究所の山口敦史専任研究員は時計の鍵となる物質の性質を明らかにし、4月に英科学誌「ネイチャー」に発表した。原理的には …