メディアテック(MediaTek)とエヌビディア(NVIDIA)は、両社が急成長するこの分野を支配する計画であることから、待望のAI PCチップを来年前半にリリースする。
MediaTekの新しいAI PC SoCは、CPU市場の「低迷」に対する答えになるかもしれない。
さて、MediaTekがAI PC市場向けに製造するカスタムチップをめぐる噂は、かなり以前から渦巻いていたが、NVIDIAが開発プロセスに参加することが報じられると、その誇大宣伝は一気に高まった。
NVIDIAのジェンセン・フアン最高経営責任者(CEO)が、MediaTekを筆頭とする台湾企業に少々「執着しすぎ」であることから、我々はComputex 2024でいくつかのショーケースが戻ってくることを期待していた。
しかし、新たな報道では、MediaTekの次期AI PC向けSoCが来年登場し、クアルコムのSnapdragon X Eliteラインナップと真っ向から対決することになると主張している。
メディアテックの新しいAI PC向けSoCがどの程度の性能になるかという点では、チップはARMアーキテクチャをベースとしたTSMCの3nmプロセスを採用すると言われており、エヌビディアが搭載されることで、統合グラフィックス領域で何らかの革命を目撃することになると言っていいだろう。
MediaTekは、Dimensity 9400のような「電力効率に優れた」モバイルチップを開発するエキスパートであるため、台湾の企業がAI PCセグメント向けに、最適なパフォーマンスだけでなく、適切な効率数値も提供するチップを絞り出すのは難しいことではないだろう。
このチップは現在設計段階にあり、検証やサンプリングは次の四半期までに行われる見込みで、最終的には2025年の発売が目前に迫っていると報じられている。
興味深いことに、NVIDIAとMediaTekはAI PCチップについて沈黙を守っているため、予想外の発売となる可能性が高く、IntelとAMDがそれぞれの領域でいかに低迷しているかを考えると、MediaTekはこのチャンスを生かすことができ、避けられない選択肢を提供することになる。
生成AIの大流行により、どのメーカーもこの技術の能力を製品ラインナップに統合しようと躍起になっていることから、AI PC市場は今後数年のうちに大きく成長すると予想されており、NVIDIAとMediaTekのチップには楽観的な見方があると言っていいだろう。
解説:
ついにNVIDIA製SOCの噂が出始めてきました。
NVIDIAはMediatekと提携していますので、ARMコアはMediatek製となるようです。
この辺りも以前から指摘していた通りです。
Mediatekは今後Qualcommに変わってMetaにもVR向けのSoCを供給する予定です。
最新のDimensity 9300はTSMC4nmで製造され、Cortex-X4(Pコア)*4コア、Cortex-A720(Eコア)*4コア、18MB L3 + SLC キャッシュを搭載しています。
内臓GPUはImmortalis-G720 レイトレーシング GPUを搭載しています。
しかし、NVIDIAが関与する場合、GPU部分はGeforceに置き換えられることと思います。
どの程度の性能なのか?
Apple A17Pro(2+4)、AMD Ryzen AI 7 PRO 160(3+5)と比較してみます
A17ProはTSMC3nmで生産されていますので、その恩恵もあるのでしょうが6コアにもかかわらず非常に優秀な結果になっています。
Ryzen AI 7 Pro 160はノートPC用のCPUですから、動作するTDPレンジが全く違うので参考程度にしてください。
参考までにDimensity 9300のTDPは12.5 Wです。
製造プロセスが同じですから、同じTDPレンジで動かせば、同程度の性能にはなりそうです。
こうしてみるとDimensity 9300はスコアがぱっとしませんが、スマホ用のSoCであることを考えるとかなり優秀なSoCだと思います。
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