NHKと全日本音楽協会が主催するNHK全国学校音楽コンクール、通称Nコンですが賛否あるようです。
今回はそんな声を調査しました。
Nコン課題曲がひどいとの声はなぜ?
「手紙」や「YELL」を通じてNコンに親しんだ身にとって一概に否定しようとは思わないが、中学生が無理な歌唱を強いられるならば、それは課題曲が悪いのだろう。NHKは最早信用していないので、視聴率を求めていると言われると、さもありなんと思う。子供や国民を大切にするのがNHKの責務であるだろう。
— kitajiro (@jiro_kita) October 15, 2018
Nコンの課題曲がAKBとか世も末だな。
タイトルも「願いごとの持ち腐れ」とか、なんかイメージが悪い
曲を聞いたこともないからわからんが、新曲を採用するなど明らかに商用利用では?
合唱曲ってもっと特別な曲だと思ってた。— のみ (@nominomino01) April 14, 2017
今年で89回目を迎えたNコン。第一回目の課題曲は「海」や「スキー」など、子供たちが慣れ親しんでいた曲が使われていましたが、ちびまる子ちゃんの作者のさくらももこさんが「こうしていよう」の作詞を手掛けはじめるなど、第67回以降のNコンには、アーティストが携わることが定番になっていきました。
第75回のアンジェラ・アキさんの「手紙」や第81回のEXILE ATUSHIさん「桜の季節」など、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?
世代に反映した曲を選び、それぞれの年代の子供たちが歌い上げる姿に胸熱くなるものですが、選曲が悪すぎる、Nコンで使うべきじゃないとダメだしを受けた曲があります。
第77回大塚愛さんの「I ×××」第84回のAKB48「願い事の持ち腐れ」などについてですが、批判的な口コミを見つけました。
・大塚さんの曲。中学生にloverって、どういう選曲してるのか。恋とか愛とかより、もっと自分自身や仲間とかメインの曲こそ合唱向けでは?結局、宣伝したいだけなんじゃない?
・流行りに乗っかればいいと思ってるのかな。AKBを聞く分には楽しいけど、願い事の持ち腐れってタイトルからして凹むわ。課題曲なしで自由曲だけで勝負したい。自分たちなら絶対選ばない曲だわ。
ポップスでもなんでも、自分たちが楽しむ分には良い曲になるでしょうが、歴史あるNコンで勝敗を決めるための一曲が、商業思想の課題曲というスタンスでは、子供たちの士気も下がるでしょう。
アーティストが歌う曲でも、合唱に向き不向きがあるので、主役の子供たちに合っているかどうか、しっかりと考えて選曲してもらいたいです。
Nコン審査がおかしいとの声はなぜ?
ほらな。昔から言ってるけどNコンの審査おかしい。
— 調査兵団ネコマンマスキー (@nekomammaski) September 23, 2017
えーーー。
パフォーマンスはパフォーマンスで頑張ってんのかもしれないけど、それはそれで別部門で審査とかじゃないとおかしいなって思っちゃうんだけど自分だけかなー。
パフォーマンス偏重の審査にだけはなってほしくない。
純粋な歌声だけで勝負してほしい、Nコンなら特にさ…— (s?) (@moto_singing_s) October 8, 2018
Nコンの課題曲について、商業的だ、子供たちが歌うのにふさわしくないなどの意見が出ていましたが、審査方法についても、いろいろと口コミがあったようです。
NコンのHPのQ&Aで第80回からの審査基準について掲載しています。
・教育事業として、参加校の音楽活動の多様性を尊重し演奏技術に偏ることなく総合的に判断する。
・伴奏つきの選曲については、合唱を重視する。
・発声が工夫されているか。
・意欲と感動を持って歌えているか。
・課題曲と自由曲の配点比率は1対1とする。
などとなっています。しかし、コンクールが終了するたびに、必ずと言っていいほど結果に対して納得がいかない、おかしいという不満があがっています。
野球やサッカーのように点数が目に見えるものでなく、審査員がつけた評価で判定されるにもかかわらず、評価が一切開示されないことで、憶測が飛び交ってしまうことが一つの理由です。
また、審査基準に意欲や感動があげられていますが、審査員の受け取り方に大きく左右される部分でもあるので、視聴者と審査員との評価に溝ができ、結果への不平不満につながっているのでしょう。
ハッキリと点差が分かるスポーツと違い、音楽や芸術は受け手の感覚に委ねられている世界でもあります。
日々の努力と、当日のパフォーマンスが、自分の思うような結果でなかったとしても、また次のチャレンジの糧にして頑張ってもらいたいですね。
そもそもNコン(NHK全国学校音楽コンクール)とは
人生二度目のみんなのうた
8月、9月の回担当させて頂きました!うたは今年のNコン合唱課題曲でもある緑黄色社会さんの「僕らはいきものだから」。本当に素敵な楽曲で、今回担当できて光栄でした… pic.twitter.com/qJNeoe8KpL
— ユージン (@eugene_winter_) August 5, 2024
1932年、児童唱歌コンクールとして開始したのがNコンの起源。戦時中には「ミンナウタヘ」に、1946年には「関東児童唱歌コンクール」と名称を変えながら続いてきました。
1962年に現在の「NHK全国学校音楽コンクール」略してNコンとなります。NHKと全日本音楽協会が主催しており、小中高校を対象として例年10月に開催しています。
第89回となる2022年度のNコンは、小学校の部「とどいてますか」、中学校の部「Replay」、高校の部「無音が聴こえる」を課題曲として開催されました。
戦前から続いてきた歴史あるNコンについて、色々とマイナスな口コミがあるようなので、ご紹介していきたいと思います。
「Nコン2023」中学校課題曲はOfficial髭男dismが製作!
\ 速報!! #Nコン2023 //
90回を迎える、来年度の #Nコン 中学校の部の課題曲を制作するのは・・・#Official髭男dism のみなさんです!ご本人たちから、メッセージをいただきました Nコンのホームページに注目です ↓↓ https://t.co/7vK3K4kLux pic.twitter.com/9YsilX7aaK— NHK全国学校音楽コンクール(Nコン) (@nhk_ncon) October 10, 2022
2022年度のNコンが無事終了したばかりですが、さっそく2023年度の課題曲の制作者が発表され、中学生の部をOfficial髭男dismが手掛けることになりました。
「聴く人の心に寄り添う歌詞やメロディーをつむぎ、独特の世界観が多くの人々の支持を得ている彼らに、課題曲の制作を依頼しました。」とNHKはコメント。
依頼をうけたOfficial髭男dismは、「自分たちのやりたい事や、みんなが歌ったときにどんな風になるのか、思いを馳せながら作っていきたいと思います。」と、課題曲作成への意気込みを伝えてくれています。
小学生の部は児童文学作家の廣嶋玲子氏、高校生の部は劇団ひとり氏が携わります。
第90回目の節目の年。Official髭男dismがどんな曲を作り上げ、Nコンで素晴らしいハーモニーを実現してくれるのか、子供たちの歌声が高らかに響き渡る日を楽しみに待ちましょう。