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厚生労働省の毎月勤労統計で、実質賃金が25カ月連続でマイナスとなった。プラスに転換する時期はいつごろか。早期にプラス転換させるには、どのような施策が必要だろうか。 まず、実質賃金に関する統計の特徴を述べよう。2023年の賃上げ率は3.58%(連合調査)であったが、同年の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は3.1%の上昇率で、賃上げ率の方が高くなっていた。つまり、普通の「実質賃金」はプラスだといえ …