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Intelは、次世代CPU「Lunar Lake “Core Ultra 200″」がAI PCの勢いをさらに加速させる100以上のAI TOPを提供すると発表した。

Intel Lunar Lake “Core Ultra 200 “CPUは、NPUとGPUを合わせたAI性能が100TOPsを超えるのが特徴

Intelの次世代CPU「Lunar Lake」は、Chipzillaにとって、AI PC分野での地位を確固たるものにする大きな取引となりそうだ。

同社はすでに、コードネームMeteor Lakeと呼ばれるCore Ultra 100シリーズで第1世代のNPUを発表しており、次世代チップのArrow LakeとLunar Lakeは、物事を次のレベルに引き上げるだろう。

Intelは、「Vision 2024」イベントの中で、「Core Ultra 200」シリーズ(正確にはCore Ultra 200V)のブランド名で販売されるLunar Lake CPUのAI性能指標を発表した。

Lunar Lakeチップは、新しいIPとオンパックLPDDR5メモリ・ソリューションなどの新技術を特徴とする先進的なパッケージSOCとなる。

Lunar Lake CPUは、 コンピュートタイルにLion Cove PコアとSkymont Eコアを搭載し、最大8個のXeコアを持つBattlemage iGPU(Xe2-LPG)を備えた最大8個のコアを利用する。

このチップはまた、Core Ultra 100 “Meteor Lake “のような既存のチップの最大3倍のTOPsを提供する全く新しいNPUを備えています。

Lunar Lake “Core Ultra 200 “CPUのAI性能について、インテルは、このチップは100以上のTOPsを提供すると述べている。

これはCPU、GPU、NPUを合わせた数値だ。

NPUはMeteor Lakeの3倍と評価されるため、約45TOPsとなり、Xe2-LPG Battlemage iGPU自体には約50のAI TOPsが残ります。

Battlemageは、Alchemistや、Meteor LakeおよびArrow Lake CPUに搭載されるAlchemist+ iGPUよりもアーキテクチャが大幅にアップグレードされるため、その利益は期待でき、IntelがすべてのコアIPのTOPsを組み合わせるのは良いことです。

クアルコムは、Snapdragon X Elite CPUについて最大75 TOPsを強調しているが、Strix Pointは、更新されたXDNA 2設計のおかげでHawk Pointより3倍性能が向上していることから、同じ~100 AI TOPs程度になるだろう。

我々は最近、 AI PCセグメントの出現が、 チップメーカーが従来のCPUやGPUの強化よりもNPUサイドに注力することに影響を与えたかもしれないと述べた。

チップは全体的に高速化しているが、もしAIがそれほど大きなものではなく、NPUの高速化にあまり力を注がなかったとしたら、「どうなっていただろう」という問題が残っている。

ローカライズされたAI処理に関してはGPUがまだ主流であり、NPUは必ずしも悪いものではないが、AIにリソースを優先させることで、CPUやGPU側のアップグレードが少なくなる可能性がある。

今後数年間で、コンシューマー市場がAI PCセグメントにどのような反応を示すかは未知数だが、インテルは2024年末までに4,000万台のAI CPUを出荷し、2025年までに1億台の出荷を見込んでいると述べている。

2024 AI PCプラットフォーム

ブランド名 Intel AMD Intel AMD Qualcomm Apple
CPU名 Lunar Lake
“Core Ultra 200”
Ryzen 9050
“Strix Point”
Meteor Lake
“Core Ultra 100”
Ryzen 8040
“Hawk Point”
Snapdragon
X Elite
M3
CPU
アーキテクチャー
x86 x86 x86 x86 ARM ARM
CPU Process Intel 20A 4nm 7nm (Intel 4) 4nm 4nm 3nm
最大CPU
コア数
8 コア 12 コア 16 コア 8 コア 12 コア 16 コア
(最大)
NPU
アーキテクチャー
NPU XDNA 2 NPU NPU XDNA 1 NPU Hexagon NPU 内製
合計AI
TOPS
~100 TOPs
(45 TOPS NPU)
~100 TOPS
(45 TOPS NPU)
34 TOPS
(11 TOPS NPU)
38 TOPS
(16 TOPS NPU)
75 TOPS
(Peak)
18 TOPS
GPU
アーキテクチャー
Battlemage
Arc Xe2-LPG
RDNA 3+ Alchemist
Arc Xe-LPG
RDNA 3 Adreno GPU 内製
最大GPU
コア数
8 Xeコア 12 コンピュート
ユニット
8 Xeコア 12 コンピュート
ユニット
未定 40 コア
GPU TFLOPs 未定 未定 ~4.5 TFLOPS 8.9 TFLOPS 4.6 TFLOPS 未定
サポートメモリ
(最大)
LPDDR5X LPDDR5X-7500 LPDDR5X-7467 LPDDR5X-7500 LPDDR5X-8533 LPDDR5-6400
発売年 2024H2 2024H2 2023Q4 2024Q1 2024中頃 2024Q4

ソース:wccftech – Intel Lunar Lake “Core Ultra 200” CPUs To Offer Over 100 AI TOPs & 3x NPU Performance, 40 Million AI CPUs Shipped By 2024 End

 

 

 

 

解説:

AI性能を誇る最新のCPUだが・・・・?

アダマンタインキャッシュを潔く取り払い、ソフトウェアのサポートが必要なNPUを慌てて取り付けたIntelとAMDですが、最新の設計が誇るAI性能が最新のLunarLakeでは「GPUと合計」で100TOPS以上になるそうです。

わかりにくいのでNPUだけの数字を書いておくと、45TOPSがNPUですから、内臓GPUで55TOPSを見込んでいるということになります。

下にAda LovelaceのTensorコアを使用した時のTOPSを一覧にしておきます。

  • RTX4090 1321 AI TOPS
  • RTX4080 780 AI TOPS
  • RTX4070 466 AI TOPS
  • RTX4060Ti 353 AI TOPS
  • RTX4060 242 AI TOPS

というわけで、「解散!」と言いたくなるような数字が並んでいます。

実際のところAMDのRzen 7000シリーズのRyzen AIドライバーは発売時Ver0.9で半年ほどそのままで去年のQ4当たりでようやくVer1.0になったはずです。

今のところMeteorLakeもStable Diffusionはデモレベルでしか動作させておらず、一般に公開はされていません。

ソフトウェアの整備が追い付いてない状態なので、現時点ではCPUにくっついている単なる錘以上の意味はないです。

かなり辛辣な物言いで関係者の方には申し訳ないと思う一方以下のような情報もあります。

 

AMDですが、コミュニティに以下の投稿があります。

2023年8月25日 06:56

Ryzen AIでのStable Diffusion

Ryzen9を搭載したRazer Blade 14ラップトップのAMD IPUでStable Diffusionを実行しようとしています。以下のスクリプトで、Stable diffusionモデル1.4 / 1/5/ 2.1をhuggingfaceからonnxモデルに変換することができました。変換は成功しましたが、実行プロバイダーがVitisAIしか指定されていない場合でも、推論は常にCPUがデフォルトとなります。

どなたかVitisAIでStable Diffusionを試された方、またはIPUで実行するためのヒントをお持ちの方はいらっしゃいますか?

モデルを変換する際に追加で提供する必要があるパラメータはありますか?

システム構成:

Razer Blade 14、AMD Ryzen 9 7940HS、IPUドライババージョン(10.105.6.45)。

Ryzen AI用のONNXランタイムパッケージは以下の通りです: Client to Cloudデモに含まれるOnnxruntime_vitisai-1.16.0 WHLパッケージと、Vitis AI VOEパッケージに含まれるOnnxruntime_vitisai-1.15.1です。

XLNX_VART_FIRMWAREを xclbinファイルに設定し、コンフィグファイルのパスをそれぞれのパッケージの “vaip_config.json “に設定します。

IPUでの推論を強制するため、システムの両方のGPUを無効にしました。

 

AMD公式の回答

10-25-2023 01:34 pm

Ryzen-AIプラットフォームでは、Stable Diffusionをまだ正式にサポートしていません。
ありがとうございます。

という状況です。

これはIntelでも同様で、Intelの場合、デモは公開されていますが、今のところ一般に動作するStable Diffusionが公開されたという話は聞きません。

ソフトウェアのサポートが必要なく、ゲームに絶大な効果のある3D V-Cacheやアダマンタインキャッシュを捨ててまで実装した虎の子のAI機能ですが、今のところまともに動作するソフトはないようです。

わたくしが勉強不足なだけかもしれませんが、この記事を書いている現在で動作するAI/MLソフトウェアに心当たりがある方はご教授いただけると幸いです。

次々にAI/ML機能を強化するCPUですが、対応状況を見て自分の用途に見合わない場合は無かったものとして考えたほうがよいでしょう。

こういう風にならないようにちゃんとソフトを用意してからハードを準備してほしいところです。

これはAMDも同様ですが、

現在のAI/MLはイメージが先行してしまって実態がないです。

こういうのはよくない傾向だとわたくしは重います。

株式市場の情報を調べると、nVIDIA株はコールオプションで猛烈に株価を吊り上げ、証券会社が大量の売りポジションを持っているということで、下がり始めたら地獄を見ると思います。

AI/MLブームの仕掛人は果たして誰なのでしょう。

どちらにしても、実態とかけ離れた評価がついていることだけは確実です。

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