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1980年代の半ば、現在のような経済成長の勢いがまだあまり見えない時期のインドネシア・ジャワの村落で、2年ほど人類学的な調査をした。その村はジャカルタとスラバヤを結ぶ幹線道路からかなり奥まったところにあり、道路近くなら電線は引かれていたものの、当該農村では電気がなかった。 夜になると、多少裕福な家はペトロマというランタンで明かりを確保していたが、貧しい家では、バロック時代の絵にでも出てきそうな灯油 …