車名の由来はハワイのコナ!
こんにちは、黒木美珠です。
今回は、2023年9月に発売された、BEV(電気自動車)ヒョンデ コナ(HYUNDAI KONA)の試乗会に行ってきました!
私にとって初のヒョンデ試乗。ヒョンデといえば、昨年アイオニック5(IONIQ 5)が2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。ピクセルデザインを使用した新しそうでどこか懐かしさも感じる独特のデザインが唯一無二の魅力を放っていた印象があります。
そして、新型コナにもアイオニック5の雰囲気が所々ちりばめられていました。車両リア部分にピクセルモチーフのデザインがあり、ちょっとした遊び心を感じられて可愛らしかったです。
最初に「コナ」という名前を聞いた際、韓国語で「コナ」という単語があるのかな?と思っていましたが、お国を超えてハワイの地名から名付けたそうです。試乗会の会場には、サンゴの飾りがあり、所々でハワイの雰囲気を感じることができる可愛らしい会場でした。
BEVを優先して開発されたコナ
コナの日本展開はEVのみの導入となります。ですが、韓国ではBEV以外にガソリン車やハイブリッド車も販売されています。コナの開発では、BEVを優先して車両が開発されたそうです。そのため、無理やりバッテリーを載せてBEVにしたというような造り方ではないので、室内空間や荷室スペースが制限されて圧迫感があったり、狭かったり、逆に無駄なスペースができるということもなく、広々として洗練された室内に仕上がっていました。
床下に配置されている駆動用のリチウムイオンバッテリーは、運転席下の部分を薄く設計し、座面の位置を下げています。これによって天井から頭のスペースが広く保たれているそうです。たしかに、実際に乗ってみるとSUVですが目線の高さはそこまで高くないように感じました。
メリハリが効いたドライブモード
コナのデザインは、悪路走破性能を追求した土の香りがしそうなSUVではなく、街乗りや都会的なイメージを持ったSUVです。
実際に乗ってみると、かなり軽快な走り、そして一番驚いたのはロールをあまり感じない点です! 路面に吸い付くような走りと、後部座席に乗っても乗り心地のよさを感じました。こうした走りの良さは、大きく重いリチウムイオン電池を床下に配置したことによる低重心化されていることが大きな要因です。
コナのドライブモードセレクトは、全部で4種類(エコ・ノーマル・スポーツSNOW)。韓国仕様とは、若干走りの味付けが変わっています。信号が多く、ストップ&ゴーの多い日本では、エコとノーマルの走りは韓国仕様より少しマイルドな味付けになっています。反対にスポーツモードでは韓国仕様よりも鋭い味付けになっていて、メリハリのある走りを楽しむことができます。
確かにノーマルモードからスポーツモードに変えると、アクセルの踏み初めから加速性の良さを誰でも感じることができそうな、かなりメリハリの効いた味付けになっていました。
コナの航続距離は456~625㎞!
コナに搭載されている駆動用リチウムイオン電池の容量は、48.6kWhと64.8kWhの2タイプ設定となっています。エントリーグレードになる48.6kWhバッテリー搭載車のCasualの航続距離は456㎞、64.8kWhバッテリー搭載のVoyageは625㎞、最上級グレードで64.8kWhバッテリー搭載のLoungeは541㎞となっています。Loungeは、Voyageと同じバッテリー容量なのですが、車重が少し重いことや19インチという大径ホイールを履いていることが影響して、やや航続距離が短くなっていると思われます。
また、エントリーグレードのCasualは、モーター出力も異なります。Casualのモーター出力は135㎰&255Nm。その他のグレードには、ややパワーアップされていて、204㎰&255Nmとなっています。今回試乗したのは、204㎰&255Nm仕様で、試乗会場となった箱根の急な上り坂もまったく苦にしないパワフルさが魅力的でした。
BEVは電化製品を色々使え、ライフスタイルに変化を与える!?
BEVには、ガソリン車では想像もつかないような使い方もできるんです! そんな使い方の例をご紹介します。
実際にBEVを購入した人は、車内をオフィス代わりに使用する方も多いようです。高出力のACソケットやUSBポートを利用して電子機器の充電をしたり、充電しながらリモートワークやオンラインミーティングをしたり、車内をオフィスのように使われている方もいらっしゃるそうです。大容量バッテリーを搭載しているので、電気は豊富にあるので思う存分電気製品が使えます。
他にも面白い使い方がたくさんあり、例えば、電気毛布を使用して快適な車中泊空間を整えたり、日帰り温泉や銭湯に行った後も車内のACソケットを利用してドライヤーも使えます。
また、車内に電子レンジを持ち込む人はそう多くはないと思いますが、電子レンジやホットプレートなども使用可能です。そのため、火気厳禁のオートキャンプ場などでも手軽に調理を楽しむことができます。
最後にご紹介するのはタイトルにもあるストリートライブです。どういうこと!?と思われる方も多いかもしれませんが、車の電気を利用して電気キーボードを使用したり、アンプを接続し、そのまま即席ストリートライブもできてしまいます!
多様な使い方が魅力のヒョンデ コナ。ぜひ一度実車を見て頂きたいです。
私のYouTube動画でも、コナの車両紹介動画をアップしておりますのでぜひご覧ください。
ヒョンデ コナ価格
*()内はバッテリー容量
・KONA Casual(48.6kWh) 3,993,000円
・KONA Voyage(64.8kWh) 4,521,000円
・KONA Lounge(64.8kWh) 4,895,000円
・KONA Lounge Two-tone(64.8kWh) 4,895,000円
ヒョンデ コナ航続距離、ボディサイズなどスペック
代表グレード コナLounge
全長×全幅×全高 4,355mm×1,825mm×1,590mm
ホイールベース 2,660mm
トレッド(前/後) 1,590mm/1,600mm
車両重量 1,790kg
フロントモーター型式 EM16
フロントモーター最高出力 150kW(204ps)/5,800-9,000rpm
フロントモーター最大トルク 255N・m(26.0kgm)/0-5,600rpm
一充電走行距離(WLTCモード) 541㎞
バッテリー容量 64.8kWh
電費 約8.4kWh
電力用主電池 リチウムイオンバッテリー
駆動方式 FF(前輪駆動)
サスペンション 前:ストラット、後:マルチリンク
タイヤ 前後 235/45 R19
最小回転半径 5.4m