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>このデジタル赤字は日本全体の国際収支に対してどれくらいの影響を与えているのだろうか? 2023年の財貿易、つまりモノの輸出入と比べてみると、日本が海外からの輸入に依存している原料品(例えば非鉄金属鉱や鉄鉱石など)の赤字が約5.6兆円であり、デジタル赤字はそれとほぼ同じ規模だ。また、インバウンドによる旅行収支の黒字(約3.6兆円)を大きく上回っていることも分かる。これらの数字から見ても、デジタル赤字が日本経済にとって無視できない問題になりつつあることが明らかである。