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日経平均株価が歴史的な暴落となり、世界同時株安を引き起こしたかと思えばその後、急上昇。金融市場は異様な空気に包まれました。その後、日米ともに株価は落ち着きを取り戻しつつありますが、依然、不透明感は拭えていません。ダウ平均株価が一時、1200ドルを超える急落となった日、私はニューヨーク証券取引所で取材していましたが、トレーダーたちの表情は一様にこわばっていました。なぜこのようなことになったのか。長きにわたった日銀の金融緩和と円安を背景に「円キャリートレード」という取り引きが膨れあがっていたことが指摘されています。「日銀テーパータントラム」だと説明する専門家もいます。タントラムとは「かんしゃく」の意味。市場が日銀の政策にかんしゃくを起こしたというのですが、株価暴落の要因を深掘りします。(アメリカ総局記者 江崎大輔)