ヘラルボニーは、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2024(ヘラルボニー・アート・プライズ)」の授賞式を昨日 8月 8日(木)、パレスホテルで開催しました。
グランプリは、仙台市在住の浅野春香氏の作品「ヒョウカ」。
世界 28カ国・924名のアーティストによる応募作品総数 1,973点の頂点に輝きました。
さらに、7名が企業賞を受賞、4名が審査員特別賞を受賞しました。
■国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2024」について
ヘラルボニーは、障害のある方がひとりの作家としてその才能が評価され、さらなる活躍の道を切り開いていけるようにとの思いを込め、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2024」を初めて創設。
国籍や年齢はアンリミテッド!
世界中の障害のある表現者を対象として、今年 1月 31日「異彩(イサイ)の日」から 3月 15日の期間、世界 28カ国・924名のアーティストから総数 1,973点の作品がエントリー。
作家のキャリアを新たな高みへと押し上げ、従来の「障害とアート」のイメージを塗り替えていきます。
「HERALBONY Art Prize 2024」特設サイト: https://artprize.heralbony.jp/
■グランプリは、浅野春香氏の作品「ヒョウカ」
グランプリに輝いたのは、仙台市在住の浅野春香氏の作品「ヒョウカ」。
壇上にて、「HERALBONY Art Prize」のロゴを象ったトロフィーを授与しました。
主催のヘラルボニーCo-CEO の松田崇弥さん、文登さんより「作品タイトル『ヒョウカ』には、浅野さんが『社会で評価されたい』という強い思いが込められていると伺いました。障害のある方が『ピュア』とイメージされやすい一方で、評価されたい、自立したいという思いは、一人一人が持つ権利であると感じました。第 1 回のグランプリを浅野さんが受賞されたことをとても嬉しく思います。またこの賞が浅野さんにとって誇りとなるよう、私たちも努力して参ります。」といったコメントが贈られました。
グランプリ作品
浅野 春香 / Haruka Asano「ヒョウカ」(2024)
画材:ポスカ、米袋 サイズ:960×1640mm
作家プロフィール
20 歳で統合失調症を発症後、入退院を繰り返しながら闘病を続ける。
絵を本格的に描き始めたのは 29 歳のとき。
受賞作品である「ヒョウカ」は「評価されたい」という作家の純粋な感情から制作された。
作家は以前までその欲求を「恥ずかしいこと」だと思っていたが、ある人から「それもあなたの素直な気持ちの表れ」と言われたことをきっかけに、ありのままの気持ちを表現して良いのだと気づく。
本作は満月の夜の珊瑚の産卵をテーマに、切り広げた米袋に満点の星空や宇宙、満月などのモチーフが緻密に描かれている。
母親の胎内にいた頃の情景や、珊瑚の研究者である父親のことなど、作家にとって大
切な存在である両親からインスピレーションを受けている。
グランプリ作家には「HERALBONY Art Prize」のロゴマークを象ったトロフィーを授与
HERALBONY の “H” と、Art の “A” を組み合わせたシンボルマークは、ヘラルボニー・アート・プライズの「主役である作家」を照らす「スポットライト」をイメージしています。
一人ひとりが表現することで、輝く舞台が広がり、そして新たな才能として羽ばたいていくことを心から期待して生み出されたロゴマークを象ったトロフィーが授与されました。
■7名のアーティストが企業賞を受賞
「企業賞」はゴールドスポンサー7 社による賞です。受賞作品は、その企業のサービス・プロダクト・事業のいずれかへの起用を予定しています。
企業賞をきっかけとしたコラボレーションを通じて、作家の異彩が発露する機会を創出します。
※丸井グループ賞を受賞したイギリスのフラン・ダンカン(Fran Duncan)氏は代理人の方が参加しています。
内山.K / K.Uchiyama
「赤と青の世界の地図」
東京建物|Brillia 賞
大家 美咲 / Misaki Oya
「お城」
sangetsu 賞
岩瀬 俊一 / Shunichi Iwase
「インドネシアの影絵」
JR 東日本 賞
カミジョウミカ / Mika Kamijo
「夢の中カラフル脳みそ」
JINS 賞
フラン・ダンカン / Fran Duncan
「Blue Marble」
丸井グループ 賞
水上 詩楽 / Shigaku Mizukami
「タイトル不明」
JAL 賞
澁田 大輔 / Daisuke Shibuta
「クジラの群れ」
トヨタ自動車 賞
■4 名のアーティストが審査員特別賞を受賞
4 名の審査員がそれぞれ独自の視点で作品を選出する賞です。授賞式では、海外からはニュージーランド在住の Susan Te Kahurangi King(スーザン・テカフランギ・キング)氏、とアメリカ在住の S. Proski(エス・プロスキー)氏が来日し参加しました。
スーザン・テカフランギ・キング / Susan Te Kahurangi King
「Untitled, Ref: A20113」
審査員
クリスチャン・バースト
ギャラリー・クリスチャン・バースト 創設者(フランス/パリ)
S. Proski
「Untitled」
審査員
日比野 克彦
アーティスト/東京藝術大学長
isousin
「落書き写真(タイル状の壁)」
審査員
黒澤 浩美
金沢 21 世紀美術館チーフ・キュレーター/株式会社へラルボニーアドバイザー
鳥山 シュウ / Shu Toriyama
「ウガンダ(黒)」
審査員
盛岡 笑奈
LVMH メティエ ダール ジャパン ディレクター
■審査員・黒澤浩美氏の総評
今回の審査では、2000 点に及ぶ作品を拝見しました。様々な文化や歴史、異なる背景を持つ一人ひとりのストーリーを丁寧に見る度に、世界はとても広く美しいのだと実感しました。
賞を取った作家をはじめ、残念ながら今回は受賞できなかった作家のみなさんが、これから様々な機会を得て世界に旅立ってほしいと思います。
アートの世界ではいかに他の人と違うかが重要ですが、それこそヘラルボニーのミッション「異彩を、放て。」、そのものだと感じました。
■世界の異彩が集うアート展「HERALBONY ART PRIZE 2024 EXHIBITION」
8 月 10 日(土)から 9月 22 日(日)まで、大手町の SMBC アース・ガーデンにて開催
1,973 点の作品のなかから、厳正な審査により選出された全 62 作品を一堂に展示する世界の異彩が集うアート展「HERALBONY Art Prize 2024 Exhibition」を 8 月 10 日(土)より、東京大手町にある国内最大級のギャラリー、三井住友銀行東館 1F のアース・ガーデンにて開催。
展覧会タイトル:「HERALBONY Art Prize 2024 Exhibition」
会期:2024 年 8 月 10 日(土)〜 9 月 22 日(日)
時間:10:00~18:00
料金:入場無料
会場:三井住友銀行東館 1F アース・ガーデン(東京都千代田区丸の内 1-3-2)
主催:株式会社ヘラルボニー
展覧会特設サイト
https://hb.heralbony.jp/heralbonyartprize2024exhibition( 日本語)
https://hb.heralbony.jp/heralbonyartprize2024exhibition/en (英語)
【株式会社ヘラルボニー概要】
ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げ異彩作家とともに、新しい文化をつくるアートエージェンシーです。
国内外の主に知的障害のある作家の描く 2,000 点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスへ展開しています。支援ではなく対等なビジネスパートナーとして、作家の意思を尊重しながらプロジェクトを進行し、正当なロイヤリティを支払う仕組みを構築しています。
アートを纏い社会に変革をもたらすブランド「HERALBONY」のほか、商品や空間の企画プロデュース、取り組みを正しく届けるクリエイティブ制作や社員研修プログラムなどを通じて企業の DE&I 推進に伴走するアカウント事業、あたらしい”常識”に挑戦する盛岡のアートギャラリー「HERALBONY GALLERY」の運営を行うアート事業など、多角的に事業を展開。さまざまな形で
「異彩」を社会に送り届けることで、「障害」のイメージを変え、80 億人の異彩がありのままに生きる社会の実現を目指しています。
会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:岩手県盛岡市開運橋通 2-38(本社)、
東京都千代田区大手町 2 丁目 7−1 TOKIWA ブリッジ 13F(東京拠点)
代表者:松田 崇弥、松田 文登
コーポレートサイト:https://www.heralbony.jp
オンラインストア:https://store.heralbony.jp/
(情報提供: HERALBONY Art Prize PR 事務局)