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東京都では、都⺠・事業者等への働きかけを通じて、HTT(電⼒を へらす、つくる、ためる)を推進するとともに、ゼロエミッション東京の実現に向けた取組を進めています。
今年度は、都とワイドコラボ協定を結ぶサッカークラブ、FC 東京と連携して HTT の普及啓発活動を⾏っています。

 

 

地球温暖化の影響により年々気温が上昇し、厳しい暑さが⾒込まれる 2024 年の夏。
気温の上昇もさることながら電気代の⾼騰が懸念されている今年は、節電を意識しながら熱中症予防など暑さ対策が必須となります。

 

 

そこで、「酷暑でも⾼いパフォーマンス維持が求められるプロアスリートが⾏っている暑さ対策」をテーマに、FC 東京に所属する仲 輝⼈選⼿に⽇々ご⾃⾝が⾏っている体⼒づくり⽅法や、今⽇から誰でも真似できる暑さに負けないための筋トレ⽅法などを紹介していただきました。

 

進む地球温暖化、2023 年は統計開始以来の最⾼値に

近年世界各地では、熱波、⼲ばつ、異常⾼温の発⽣など地球温暖化の影響が顕著に感じられるようになっています。
⽇本においても例外ではなく、1990 年以降、気温は上昇傾向にあり、気象庁の発表によると 2023年の⽇本の年平均気温および⽇本近海の平均海⾯⽔温は、統計開始以来もっとも⾼い値になったと発表されています。
(参考:気象庁発表データより https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_jpn.html
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/shindan/a_1/japan_warm/japan_warm.html

 

今年の夏も熱中症に最⼤限の警戒が必要

2024年 4⽉からは、環境省と気象庁による「熱中症特別警戒アラート」の運⽤が開始。
これは、これまで運営されていた「熱中症警戒アラート」の⼀段上の注意喚起です。
昨年も、東北のエアコンの設置率が極めて低いと⾔われる中、猛暑でエアコンの使⽤率が増えるなどが話題となりましたが、今夏はさらに過去に例のない危険な暑さが予測され、⼈の健康に関わる重⼤な被害が⽣じるおそれがあるとして新設されました。
(参考:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201206/2.html

 

そんな温暖化で気温が上昇傾向にある中でも、環境への影響を配慮した節電意識の⾼まりや、電気代⾼騰から「暑くてもなるべくクーラーをつけない」という⼈も少なくありません。
しかし、夏場の異常⾼温においては、家の中でも熱中症の危険性があります。
実際に、都内における昨年の熱中症の発⽣場所は、住居等居住場所が全体の 4割以上を占めており、炎天下の外でなければ⼤丈夫、というものではありません。
エアコンの設定温度を 1℃緩和した場合の消費電⼒量は冷房で約 13%、暖房で約10%の削減が⾒込まれるなど、エアコンの設定温度を⾒直し、扇⾵機との併⽤やこまめな⽔分補給など、節電をしながらも快適 に過ごせる⼯夫を⾏うことで、暑さに負けない体づくりが今年の酷暑を乗り切るポイントになってきます。

 

暑い夏に負けない体調管理のスペシャリスト FC 東京の仲川輝⼈選⼿に聞いた「暑い夏を乗り切る」秘訣!

 

 

節電しながらも涼しく快適に過ごすためには、さまざまな⼯夫が必要。
そこで今回、真夏の強い⽇差しの中でも⾼いパフォーマンスが求められるプロのアスリートであるFC 東京に所属する仲 選⼿に、コンディションを保つ秘訣を⾏動、⾷事、体⼒づくりの3つの観点からポイントや解説を併せて教えていただきました。
今⽇から誰でも真似できる「暑い夏を乗り切る」秘訣をぜひ皆さんも真似してみてください。

 

 

■ 意識している⾏動のポイント

① タイミングが肝⼼!喉が渇く前に⽔分補給

夏になるとよく⽿にする“こまめな⽔分補給”。仲 選⼿によると肝⼼なのは量ではなく、“タイミング”。
喉が渇いたらすでに⽔分が⾜りていないという証拠のため、喉が渇いたと感じる前に⽔やスポーツドリンクなど、バランスを⾒ながら⽔分補給をすることを⼼がけています。

 

② ⾝体を休めるには“こまめに陰のある場所で”

 

③ 家でも外でも!⾝体中の“⾸”を冷やす

真夏の練習後にはアイスバスに 10 分ほど浸かる仲 選⼿。
熱った⾝体を冷やすことでコンディション調整を⾏なっている仲 選⼿が、家庭でも実践できるとおすすめするのは、⾸、⼿⾸、⾜⾸など“⾸”のつく⼤きな⾎管が通っている部分を冷やすこと。
外にいても⼿を⽔に 2〜3分つけたり、冷感アイテムなどで⾸を冷やすことで⾝体を内側から冷やすことができます。

 

➃ エアコンの温度を下げすぎず部屋と外の寒暖差に注意

夏になるとつけがちなエアコン。
ここで意識したいのは設定温度だそう。暑いからといって冷え切った室温にするのではなく 27度前後に設定し、汗をかかず寒すぎない室温を⼼がけ、2〜3 時間で切れるようにタイマーを設定することで部屋内外の温度差が広がりすぎないようにし、暑い外に出た際の⾝体への負担を軽減することがおすすめです。

 

 

■ 意識している⾷事のポイント

① ミネラル豊富な海藻を摂取!バランスの良い⾷事で⾝体作りを

試合前⽇は⼤盛りの⽩⽶に豚キムチを⾷べるのがルーティーンという仲 選⼿は、サラダや汁物、副菜でバランス調整をすることを意識しているそう。

⾷べたいものを⾷べつつ、さまざまなビタミンが摂れる緑⻩⾊野菜のサラダ、ミネラル豊富な海藻が⼊っている汁物、デザートに⽔溶性⾷物繊維などが摂れる果物を⾷べることで無理をせずに⾝体作りを意識した⾷事を⼼がけています。

 

 

■ 意識している体⼒づくりのポイント

① 姿勢をただして⾝体のバランスを整えよう!

サッカー選⼿ならではのスクワットや懸垂など筋トレを⾏う⼀⽅、常に意識しているのが“姿勢“だという仲 選⼿。
椅⼦に座る時も腰に負担がかからないよう背もたれと腰に空間をあけ、体重を預けすぎないよう背筋をまっすぐ伸ばして座ることで⾝体のバランスを整えることができるそう。
無理をせずにインナーマッスルも鍛えることができるため、今からでも始められる体⼒づくりにおすすめです。

 

② 体⼒づくりの第⼀歩は⾝体を慣らすところから!軽いジョギング

基礎体⼒向上を意識して⾏なっているのがゆっくりしたペースのジョギング。軽くジャンプする感覚で⾛ることで、無理をせず運動することに⾝体を慣らしていくことが⼤切と語る仲 選⼿は練習後に 20 分⻑友佑都選⼿と取り組んでいるそう。
⾝体が慣れない⽅はまずは 10 分からでも体⼒の向上を⽬指して実践してみましょう。

 

HTTとは

HTT とは、電⼒を「H(へらす)T(つくる)T(ためる)」をキーワードに、都⺠や事業者の皆さまと共に、気候危機への対応だけでなくエネルギーの安定確保に向けたアクションを推進する取組です。

今年度は HTT の取組に積極的にご協⼒いただける様々な企業等との連携を推進し、より多くの都⺠・事業者に向けて、HTT に関する理解促進等を進めていきます。

 

公式サイト:https://htt-tokyo.jp

X(旧Twitter) : https://twitter.com/HTT_tokyo
Instagram : https://www.instagram.com/htt_tokyo/

 

(情報提供: HTT推進に向けた普及啓発・機運醸成実⾏委員会事務局)