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AMDのZen 5のフラッグシップCPUであるRyzen 9 9950Xは、最大周波数またはFMAXがZen 4と同じ最大5.85GHzであることが報告されている。

AMDのZen 5 CPUはデフォルトで最大周波数5.85GHzでピークアウトする可能性、Ryzen 9 9950XはRyzen 9 7950Xと同じ

FMAXまたはピーク周波数は、AMD Ryzen CPUのBIOS内で許容されるデフォルトの最大クロック制限である。

Zen 4コア・アーキテクチャを採用した前世代のRyzen 7000 CPUでは、7950Xのトップ・チップのFMAXは5.85GHzに設定されていたが、Zen 5コア・アーキテクチャを採用した次世代フラッグシップのRyzen 9 9950Xでも、これは変わらないようだ。

この最新情報は、Anandtechのフォーラムメンバーであるigor_kavinskiが、ESサンプルを実行しているユーザーから得たとされるものだ。

このユーザーは少し前にも9950Xサンプルの初期値を明らかにしている。

AMD Ryzen 9 9950Xは、32スレッド、64MBのL3キャッシュを備えた16コアチップで、ピークブーストクロックはRyzen 9 7950Xと同じ5.70GHzだ。

CPUのTDPは同じ170Wで、PBOを有効にすると200Wを超えるはずだ。

このチップのデフォルト動作が、7950Xよりも高い性能を提供しながら、より低温で低消費電力であること、そしてユーザーがPBOモードを使用することで性能をさらに高めることができることについては、これまで述べてきた。

5.85GHzという周波数は、PBOを有効にした場合に冷却や電力が改善されるなど、適切な条件下でこれらのチップが達成できる非常に高い数値である。

とはいえ、FMAXは前世代で見られたようにチップごとに異なるため、Ryzen 9 9950XのFMAXは5.85GHzだが、他のチップはFMAX周波数が低くなる。以下はその比較である:

  • Ryzen 9 9950X – 5.85 GHz(5.7 GHzブースト)
  • Ryzen 9 7950X – 5.85 GHz(5.7 GHzブースト)
  • Ryzen 9 7900X – 5.70GHz(5.6GHzブースト)
  • Ryzen 7 7700X – 5.50GHz(5.4GHzブースト)
  • Ryzen 5 7600X – 5.45GHz(5.3GHzブースト)
  • Ryzen 9 5950X – 5.05 GHz(4.9 GHzブースト)

FMAXの数字の他に、AMD Ryzen 9 9950X 16コアCPUとされるものもBlenderベンチマークでテストされたが、PPTはわずか60Wに設定されており、デフォルトのTDPである170Wより110W低い。

メモ帳によると、これはBlender 3.3ベンチマークで、毎日のPBO/CO(Precision Boost Overdrive / Curve Optimizer)チューニングの一環として行われた。このチップは水冷で動作しており、多くのメトリクスを見ることができる。性能はわずか60WでCore i9-12900Kに迫る。

 

ブレンダーの性能(サンプル/分)

 

これらの数値は、初期のエンジニアリング・サンプルに基づく予備的なデータに過ぎないが、AMDの高性能デスクトップCPUの旅における次の章の火付け役となるZen 5 CPUにとって、事態は本当に良い方向に向かっている。

7月31日に予定されている発売が近づくにつれ、今月末にはZen 5 CPUの詳細情報が発表されると思われる。

ソース:wccftech – AMD Ryzen 9 9950X “Zen 5” CPU Allegedly Features a FMAX Frequency of 5.85 GHz, Same As 7950X

 

 

 

 

解説:

9950XのOC上限リミットは5.85GHzに設定

これは7950Xと同じようですね。

9950XのTDPが60Wに制限されたベンチマークの結果では12900Kに近い結果が出ており、Zen5世代は効率にもフォーカスされているのは間違いありません。

個人的にはCPUをしばいてしばいて性能を上げる今の傾向には大反対なので、これは良い流れだと思います。

 

Zen5は最後のクラッシックCPUか?

ArrowLakeもそうですが、Zen5世代のCPUは最後のクラッシックCPUだと思います。

クラッシックCPUとはAI性能を持たないCPUのことですね。

いずれCPUもAI性能にフォーカスしていくと思います。

ソフトバンクの孫正義氏はAIは4年で1000倍になるとしています。

つまり効率を追求したかったらAI性能を高めていくのが一番効率が良いということになります。

CPUにもこの流れは入ってきており、すでにモバイルCPUはNPUを搭載することによってAI PCとして認定される条件の一つになっています。

Zen5にはNPUが搭載されていないようですが、そう考えるとNPUが搭載されていない最後のCPUになるかもしれません。

個人的にはZen5世代はStrixPointを待ってみようかな思っています。

コア数も12コアになりましたし、AMDのコンシュマー製品の中で一番力が入っているのはAPUだと思います。

 

 

 

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