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Intel のディスクリートGPU「Arc Battlemage “Xe2″」は、ラインナップにTSMCの4nmノードを採用することで、大幅な性能向上を実現するようだ。

Intel のディスクリートArc GPU「Battlemage “Xe2″」は、同社のAlchemistシリーズよりも大きなステップアップとなり、TSMCの4nmプロセス・ノードを利用する見込みだ。

チーム・ブルーは次期GPUシリーズで遊んでいるわけではないようだ。同社は、NVIDIAやAMDに真っ向から対抗し、市場で大きな躍進を遂げようとしている。

Intel の次世代GPU「Xe2」シリーズは、「Alchemist」と比べて50%の性能向上が期待されているだけでなく、同社はあらゆる面で最大限の努力をするようだ。

DigiTimes』による新たな報道では、Intel がディスクリートGPU「Arc Battlemage “Xe2″」にTSMCの4nmプロセスノードを採用することが明らかにされており、(TSMCの)6nmプロセスで製造された「Alchemist」ラインナップから大きく飛躍することになる。

さて、Intel のディスクリートGPU「Arc Battlemage」向けXe2アーキテクチャは、既存の「Alchemist Xe1 GPU」よりも多くの改良が加えられており、様々な改善や機能追加も行われている。

我々は、Battlemageの潜在的な能力を明らかにする広範な報道を行っているが、すべてを要約すると、このラインナップはIntel の最高級ディスクリートGPUとなるだけでなく、GPU業界において画期的な進歩を遂げたということだ。

以下は、Battlemage「Xe2」ゲーミングGPUの噂される機能の一部である:

  • Alchemistと比較して最大50%の性能向上
  • 次世代メモリサブシステムと圧縮
  • 改良されたレイトレーシング
  • マイクロアーキテクチャの改良
  • 次世代MLベースのレンダリング技術
  • 最新のDeepLink機能
  • パフォーマンス/エンスージアスト・ゲーミング向け

さて、TSMCのN4プロセスを利用することで、Intel Arc Battlemage「Xe2」ディスクリートGPUのラインナップは確かに破壊的であることを証明するだろう。

台湾の大企業によると、4nmノードはN5(4nm)より11%性能が向上するとのことで、6nmよりはるかに向上することになる。

それとは別に、このプロセスは電力効率が非常に高いことが知られており、Battlemageの消費電力の数値に貢献している。

これまでのところ、少なくとも2つのBattlemage GPU、BMG-21とBMG-31の報告があり、2024年のホリデーまでにデビューすると噂されている。

Battlemageは、AMDやNVIDIAが現在提供しているGPUと同等になると予想されており、Intel が適切なソフトウェアサポートと適切な価格でプラットフォームをバックアップすることに成功したことを考えると、より多くの消費者がIntel の最新GPUに乗り換える気になるだろうが、現時点ではまだ結論は出ていない。

AMDの「RX 8000」シリーズやNVIDIAの「RTX 50」シリーズといった次世代GPUのリリースにより、市場での競争は確実に過熱していくだろう。

今年9月に開催されるIntel の「Innovation 2024」で、その片鱗を見ることができるかもしれない。

Intel Arc Battlemage グラフィックス・カードの “噂 “スペック:

グラフィックス
カードモデル
Arc B*** Arc B*** Arc A770
GPU ダイ Arc BMG-G31 Arc BMG-G21 Arc ACM-G10
製造プロセス TSMC 5nm? TSMC 5nm? TSMC 6nm
ダイサイズ 未定 未定 406mm2
シェーディング
ユニット数
(コア数)
4096
(32 Xe2-Cores)
2048
(16 Xe2-Cores)
4096
(32 Xe-Cores)
GPUクロック
(グラフィックス)
未定 未定 2.10 GHz
メモリ容量 16 GB GDDR6(x)? 12 GB GDDR6(x)? 16 GB GDDR6
メモリ速度 未定 未定 17.5 Gbps
メモリバス幅 256-bit 192-bit 256-bit
メモリ帯域幅 未定 未定 560 GB/s
TGP 未定 未定 225W
価格 (発売時) 未定 未定 $349

ソース:wccftech – Intel Arc Battlemage “Xe2” Discrete GPUs Reportedly Based on TSMC’s 4nm Process Node

 

 

 

 

解説:

BattlemageはTSMC4nmで製造される。

残念ながら3nmは使わないということになりますね。

GPU、特にゲーム用はどちらかというと最新の製造プロセスではなく、ひとつ前のコスト的に優位な製造プロセスを使うようになってきました。

最新の製造プロセスはAIアクセラレーター用に使われているのだと思いますが、何か一抹の寂しさを覚える話です。

 

さて、Battlemageの性能ですが、メモリがGDDR6/X、メモリバス幅が256bitということで、最大でもRTX4000世代のミドルレンジ程度ということになります。

理由はGDDR7を使っていないこと、メモリのバス幅が256bitであることです。

GPUでもCPUでもおよそプロセッサと名前がつくものは最終的にメモリの速度に性能が規定されます。

それ以上の性能があったとしてもメモリの転送速度がボトルネックになり、性能が上がらないからです。

当然ですが、プロセッサの性能が極端に突出しないような構成(規模)になっています。

つまり、RX7900XTXやRTX4090のようにメモリのバス幅が384bitになっていないということはそこまでの性能はないということになります。

さらに言えばGDDR6XはnVIDIAが開発にかかわっているので、使う可能性は低いんじゃないかと思います。

 

血みどろの出血をしてGPU事業を展開するIntel

さて、2024Q1のIntelの単体GPU出荷のシェアは0%です。

つまりちっとも売れてないということです。

それでもドライバの改良は続ています。

どういうことかというと、コストだけがかかって、売り上げはほぼ0ということになります。

20年の遅れがある新規参入というのはイコールこういうことです。

何度も書いていますが、ドライバというのはある程度の最適化が済むと今度は個別のノウハウの集合体になります。

現実にAMDやNVIDIAも性能が出ないゲームをドライバの修正によって対応し続けています。

20年の業績があるAMD、NVIDIAと昨日今日始めたIntelとでは差がついて当たり前ということです。

しかし、BattlemageはA700シリーズと比較すればかなり高い位置からスタートになるのは確実です。

Intelがこのまま地道にドライバの改良を続ければという但し書きはつきますが、Battlemage世代の後半からはなんとかギリギリ実用レベルまで持っていけるのではないかと私は思います。

※ 通常、モデルチェンジ後しばらくはAMDやNVIDIAも新モデルGPUの動作を安定させるのに時間をかけています。

それでもIntelのGPUを積極的に選ぶ理由にはなりえないのがなかなか厳しいところですね。

早いところ384bitなり512bitなりのメモリバス幅を使う高性能モデルを出せるようにならないとこの現状は変わらないでしょう。

フラッグシップはボリュームは小さいですが、製品全体のイメージを大きく左右し、ブランドの構築に大きな影響を与えるからです。

カリスマ性のある製品、いわゆるHalo製品というのは出荷量が小さかろうが絶対に必要とされるものです。

この点はAMDさんには苦言を呈させていただきます。(苦笑。

 

 

 

Intel GPU ARC Aシリーズ

 

 

 

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