今回は花は咲くの口コミ・評判を調査しました。
花は咲くの歌詞が「怖い」との声はなぜ?
国葬で、震災復興のために作られた「花は咲く」が流されたことは、被災地を利用しているようで嫌悪感がありました。
黙祷時に「天皇が治める国」と歌う軍歌「国の鎮め」(靖国神社式典曲でもある)が演奏されたことは、大日本帝国のようで怖いと思いました。
— レイラ (@snowy_night31) September 27, 2022
花は咲くという曲があります。
花は咲くは3.11の震災復興支援の一環として制作された楽曲で、花は咲くという綺麗なタイトルからも連想される通り、希望を謳った曲です。
しかし一方で花は咲くの歌詞は怖いと一部で言われてしまうこともあります。
なぜ怖いといわれてしまうのか、その理由は以下の通りです。
- 綺麗な歌詞で復興の苦しさをごまかしている様が戦時下を連想させる
- 単純な復興支援の応援歌ではない
それぞれの理由について深く考察していきます。
綺麗な歌詞で復興の苦しさをごまかしている様が戦時下を連想させる
あはは「花は咲く」を聴いて「ファシズム」と言う人までいるのか!世の中広いな。「歌詞に原発再稼働反対がない」「状況に斬りこむことはない」ってそりゃそうだよそういう歌じゃないから。「海ゆかばと同じ」!?「海ゆかば」も嫌いですか。そうかどれもはじめから音楽として聴いてはいないのね…。
— UHU(うーふー)しんや (@livehouse_uhu) November 8, 2022
花は咲くはNHKでよく流れる楽曲です。
そのこともあり、年齢層が上の人たちの中には、戦時下に流れていた「海ゆかば」や「とんとんとんからりん隣組」を思い出す人がいます。
なぜ「海ゆかば」や「とんとんとんからりん隣組」を連想させるのか、一見してこれらの楽曲と花は咲くには共通点がないようにみえることでしょう。
しかしそこには苦しさのない綺麗な言葉が並んでいるという共通点があります。
復興までの道のりは長く険しく、被災した人たちの中には二度と故郷に戻れない人もいます。
亡くなった人も多くおり、未だに行方不明のままの人もいます。
そして戦争も苦しく、辛いものです。
誰もが死にたくないと思っていたはずなのに、国のため死ぬことが誇りとされていた時代でした。
それは歌詞にも反映されれおり、苦しさや辛さは綺麗な言葉で覆い隠されてしまっています。
そこにある種のマスメディアのキャンペーンを見てしまうのでしょう。
もちろん花は咲くにはそのような意図はないのでしょうが、復興への明るい道を歩む前には辛く苦しい思いがあり、呑み込めなかった思いもあるはずです。
綺麗な言葉が並ぶ歌詞からそこを汲み取ることができず、その様が一種のキャンペーンのように思えてしまい、まるで戦時下の歌のように思えてしまうと怖く感じる人がいると考えられます。
単純な復興支援の応援歌ではない
NHKの復興支援ソング『花は咲く』聴いてると怖い気持ちになる。震災で亡くなった故人の視点から紡がれた歌詞で、その心残りや無念さが刻まれてるようにも受け取れて。 https://t.co/tvPjfwyE3w
— AQUA (@AquaPlanets) March 11, 2023
3.11の被災支援を目的として制作された楽曲なので、希望あふれる歌詞を連想するかもしれませんが、必ずしもそうはいえません。
もちろん希望も歌っていますが、単純な応援歌ではないのが花が咲くの特徴です。
また被災者の中にはあの当時の恐怖と悲しみを思い出し、聞いていられないという人もいることでしょう。
たとえば、歌詞の中に以下のような言葉が並びます。
- 叶えたい夢もあった 変わりたい自分もいた 今はただなつかしい あの人を思い出す
- 花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く わたしは何を残しただろ
(引用:花は咲く)
希望ある未来を歌っているだけでなく、死者への想いや悲しみも歌詞には含まれています。
また死者の気持ちを代弁しているような歌詞もあり、まるで生者と死者が語り合っているようにもなっており、現実にはありえない現象を連想させる一種の怖さがあります。
以上が、花が咲くの歌詞が怖いといわれてしまう理由を考察しました。
どれだけ時が経っても、失ったものへの悲しさ、怖さが消えることはありません。
歌はそんな心を癒すこともあれば、反対に悲しみを思い起こさせてしまうこともあります。
さらには、復興に向けて明るい気持ちで歩むという同じベクトルに向かわせようとするある種の戦時下のようなファシズムを歌詞から感じ取ってしまう人もいるようです。
花は咲くはパクリなの?
花は咲くって菅野よう子の盗作疑惑あったよな
— ずうもの地荒 (@nozo_desirs) March 10, 2014
3.11の復興支援応援楽曲として制作された花は咲くですが、パクリという声があります。
なぜパクリと言われてしまうのか、その理由はフレーズや曲調が似ている楽曲が他にあるためです。
花は咲くのパクリについて以下のような声がありました。
- A Fond Farewellにそっくり!
- 出だしの部分がBUMP OF CHICKENの「真っ赤な空を見ただろうか」に似ていてびっくりした…
特にA Fond Farewellと花は咲くはメロディがよく似ていると感じる人が多いようです。
そのため花は咲くを作曲した菅野よう子さんがパクったのはではないかと疑う声が聞こえてきますが、NHKも菅野よう子さんもパクリ疑惑について今まで一度も言及したことはありません。
また花は咲くに限らず、フレーズが似ていると感じる曲は実は珍しいことではなく、時々起こりえることです。
実際、曲を聞いてあの曲と似ているなと感想を抱く経験をしたことがある人も多いことでしょう。
制作者がパクリ疑惑について言及していない以上、何とも言えない部分ではありますが、たまたま似てしまった可能性も十分にありえます。
そもそも花は咲くとは
追悼の気持ちを込めて。
「花は咲く」
花は咲くプロジェクト の シングル
初出アルバム『NHK「明日へ」東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」コンピレーションアルバム ハナハサク』 pic.twitter.com/5QXsozEsQ9— おいらん十三 れな (@oilan_rena) January 17, 2024
そもそも花は咲くは東日本大震災の復興を応援するために作られたチャリティーソングです。
2012年に発表され、作詞は宮城県仙台市出身の岩井俊二さんが、作曲を同県同市出身の菅野よう子さんによって手掛けれらました。
また震災によって亡くなった人の目線で語り掛けるような歌詞が特徴的な楽曲となっており、復興への前向きな気持ちだけでなく、亡くなった大切な人たちを思い出す一曲となっています。
「NHK東日本大震災プロジェクト」のテーマンソングでもあることから、NHKの番組内で耳にした人も多いことでしょう。
紅白歌合戦でも歌われた他、日本を代表するフィギュアスケーターである羽生結弦さんが自身も被災したアイスリンク仙台で花は咲くに合わせて演技をしたことでも話題になりました。
他にも数多くの著名人が被災復興を願い、この曲を歌っています。
花は咲くはどんな人に向いている?
東日本大震災から12年。
大切な人や故郷を失った悲しみは、何年経っても消える事は無い。
同時に震災後の秩序を失わない姿や復興への力強い道のりも、多くの人の心に刻まれていますね。花は咲く。きっと咲くと、心を灯し続けた方々に敬意を
犠牲になられた方々へ、心より哀悼の意を捧げます。 pic.twitter.com/dqIXmf053A— 大和花 (@yamato_hana_) March 11, 2023
花は咲くは以下のような人に向いている曲です。
- 震災の思いを風化したくない
- 亡くなった大切な人を偲びたい
- 前向きな気持ちになりたい
花は咲くは東日本大震災の復興支援のためのチャリティーソングです。
そのため震災への思いを風化させたくない、失くした大切な人を偲びたいという人にぜひ聞いてほしい一曲となっています。
どんなにつらくても花は咲くという思いが込められており、未来への希望を見出すことができることでしょう。
同時に花は咲くは亡くなった人の視点からも歌詞が書かれており、単純に未来に向けて頑張っていこうという思いだけでなく、大切な人を静かに悼み、偲ぶことができる楽曲です。