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中国最大の電気自動車(EV)メーカーのBYDは7月4日、タイに同社として東南アジア初となるEV工場を開設した。ウォーレン・バフェットの支援も受ける同社は、米国と欧州で追加関税の逆風に直面する中、世界展開を加速させている。 深圳に本社を置くBYDの創業者でCEOの王伝福(ワン・チュアンフー)は、タイ東部ラヨーン県の新工場の開所式で、「タイで販売されているEVの3台に1台がBYDの車両だ」と語った。

BYDは米国のカリフォルニア州で電動バスを製造しており、ハンガリーとブラジルにも新工場を建設中だ。また、同社がウズベキスタンで設立した合弁会社は6月に最初の車を生産したと報じられている。BYDは、5月にブラジルで100番目のディーラーシップを開設したのに続いて、タイ工場での生産を開始した。 同社は先週、2024年上半期におけるEVの販売台数が前年同期比28.5%増の160万台に達したと発表した。 しかし、テスラの競合であるBYDは、中国国内での価格競争や、米国による中国製EVに対する100%の関税などの逆風に直面している。EUもまた、中国製EVに最高48%の暫定税率を課そうとしている。

香港市場に上場するBYDの株価は、4日に1.9%上昇したが、過去1年では10%下落している。中国で最も貧しい省の1つとされる安徽省で1966年に孤児として生まれた王は現在、181億ドル(約2兆9000億円)の資産を保有している。他のBYDのビリオネアには、同社の取締役で王の親戚の呂向陽(保有資産143億ドル)や、取締役の夏佐全(同35億ドル)が含まれる。 中国の自動車業界には、この3人に加えて、他に4人のビリオネアが居る。電池メーカーCATLの創業者である曾毓群(保有資産257億ドル)や吉利汽車を傘下に持つ浙江吉利控股集団の李書福会長(同129億ドル)、CATLの元副会長の黄世霖(同119億ドル)、長城汽車の魏建軍会長(同115億ドル)らだ。 タイのピンパトラ・ウィチャイクル産業大臣は、BYDの新工場の開設が「タイおよびASEAN全体の新エネルギー車産業の発展を促進する」と語った。 王によると、BYDは今後タイで新たなEVおよびプラグインハイブリッド車両を展開する予定という。同社は新工場での式典で、累計800万台目の生産車をラインオフし、タイ王室系財団に引き渡した。

Russell Flannery

引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/45bf855ade2760c8e73807c3871c86c8363e41ec

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