最近話題のハッカー集団アノニマスですがその行動からも怖いと感じる人が多いようです。
今回はそんなアノニマスについて調査しました。
アノニマスが怖い理由1:仮面が怖い
アノニマスは、その匿名性と予測不可能な行動で知られるハッカー集団です。
彼らの象徴的なガイ・フォークスの仮面は、その恐怖感を増幅させる重要な要素となっています。
この仮面が怖い理由は複数あります。
まず、顔を隠すことで個人の特定を不可能にし、責任追及を困難にします。
これにより、アノニマスのメンバーは大胆な行動を取ることができ、その予測不可能性が恐怖を生み出します。
また、この仮面は無表情で不気味な笑みを浮かべており、人間性を排除した印象を与えます。
これは、アノニマスが個人ではなく、顔のない集合体として行動することを象徴しています。
さらに、ガイ・フォークスの仮面自体が持つ歴史的な意味合い—反体制や革命のシンボル—も、権力者や一般市民に不安を感じさせる要因となっています。
アノニマスが怖い理由2:DDoS攻撃がやばい
アノニマスが行う攻撃は2種類あり、その一つがDDoS攻撃です。
DDoS攻撃は特定のWebサーバーに集中してアクセスを行い、システム・サーバーダウンを起こして閲覧不能に陥れます。
また、DDoS攻撃の怖い所は、知らず知らずの間に無関係な人たちが攻撃に加わってしまうリスクがあるところです。
攻撃者が用いたマルウェアなどによってパソコンの操作権限を奪われてしまい、DDoS攻撃に使われてしまっている可能性がある為、被害者にならないだけでなく、加害者にならない為にも対策が必要な攻撃なのです。
オンラインショップや有料サービスを提供するサイトがダウンしてしまうと、企業の収益にも大きなダメージを受けてしまうので、非常に厄介だと言われています。
アノニマスが怖い理由3:Leak攻撃による情報漏洩
アノニマスの攻撃の二つ目は、Leak攻撃です。
Leakとは漏れるという意味を持ち、特定のサーバーを攻撃して機密情報を漏らしてしまう、とても厄介な攻撃と言われています。
主に使用されるのが「SQLインジェクション」と呼ばれる不正なデータベースアクセス言語を送り込む攻撃方法であり、構築したエンジニアが想定していないアクセス言語を送り込むことで、データベース上のデータを消したり、変更したり、盗み出したりすることが可能になります。
アノニマスが通常のサイバー攻撃と異なる点は、自らの正体を明らかにしないまま攻撃するのではなく、YouTubeやTwitterなどの公のソーシャルメディアを活用し、目的やターゲットを宣言したうえで攻撃を行うという所です。
アノニマスにもざまざまなタイプがいる!攻撃方法は主に6つ
アノニマスには武闘派である印象が強く感じられますが、実は穏健派と武闘派が存在するのです。
武闘派とは、ターゲットにDDoS攻撃などを仕掛け、主にネット上での活動がメインとなっています。
穏健派とは、合法的に抗議を行い、世間からは「アノンネット(AnonNet)」と呼ばれていて、謎の仮面を被って抗議活動をしている姿が何度も目撃されています。
アノニマスの主な攻撃方法は大きく分けて6つあり、①デモ、②情報公開、③サービス停止攻撃、④改ざん、⑤特定、⑥ツイート攻撃があります。
①デモ(Demonstration)
オフラインで行うデモ活動であり、アノニマスの象徴である独特なマスクを被りプラカードを持って抗議活動を行う
②情報公開(Leak)
ターゲットのシステムから情報を盗み出し、公表する
③サービス停止(DDos)
ターゲットにDDoS攻撃をしかけて、システムをダウンさせる
④改ざん(Deface)
ターゲットのシステムに存在する脆弱性を利用してページを改ざんする
⑤特定(Dox)
講義対象となっている人物を調査して、その情報をインターネット上に公開する
⑥ツイート攻撃(TweetStrom)
Twitterを使い日時を決めて賛同者同士で一斉に特定の単語を含むツイートをする
検索の上位にもってきて抗議内容を広める効果を狙っている
こちらの行動からも分かるように社会に不満があるサイバー集団とも言い表すことができそうですね。
そもそもアノニマスとは
アノニマスとは、匿名(Anonymous)で活動する国際的なハッカー集団のことを言い、主にインターネット上で発生した攻撃集団であり、時には政治活動集団と考えられることもあります。
正体は不明であり、勿論名前も存在しませんが、当初は愉快犯の集まりと世間は考えていました。
しかし、時が経つにつれて政治的活動が目立つようになりハクティビストと報道されることも増え、日本企業や官公庁サイトも攻撃されたことで、企業にとっても無視できない存在となったのです。