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すみだ北斎美術館ですが北斎をより身近に感じられるように作られた美術館ですね。

そんなすみだ北斎美術館に対してひどいとの声が上がっていたので理由を調査しました。

すみだ北斎美術館がひどいと誤解される理由1:展示の仕方が微妙?

すみだ北斎美術館には北斎や門人が描いた鬼にまつわる浮世絵を約145点展示しているだけでなく、北斎には珍しい能を題材にした肉筆画、葛飾北斎「道成寺図」を初公開としているなど、魅力あふれる美術館として話題となりましたが、実際に行った人の口コミには「ひどい」「行く価値ない」などと低評価の口コミが多数寄せられています。

中でも、最も多かった口コミが「展示の仕方」の問題です。

すみだ北斎美術館は周辺の下町市街地のスケールとの調和を図り、見る角度によって表情の変化する外観から、近未来的でありながらも町と調和する設計となっており、外観を観るだけで「館内も凄そう」といった想像をしてしまうほどです。

しかし、実際にすみだ北斎美術館に入ると全体的な見せ方にこだわりを感じず、活用されていない壁面があるなど、雰囲気作りに力を入れていないことが一目でわかり雰囲気作りに失敗していると多くの人が感じていました。

また、常設展示出は多言語対応していた作品説明も、企画展ではタイトルを除き日本語のみの対応となっており、ネット上では「やるなら全てやって欲しい」「優しさを感じない」などといった口コミが寄せられ、予算不足なのか時間が足りなかったのかは不明ですが、中途半端な対応に非難が集中することとなってしまったのです。

このように、すみだ北斎美術館は素晴らしい外観であり多くの人の心を鷲掴みにしたのにも関わらず、一歩中に入るとあまりにも努力していないことを感じさせる雰囲気作りに残念に感じてしまう人が多く「素晴らしい作品を活かしきれていない」と感じ、不満を抱いている人が続出してしまったのでした。

すみだ北斎美術館がひどいと誤解される理由2:導線が悪い

すみだ北斎美術館は2016年11月22日に東京都墨田区亀沢に開館し、5年間で85万人もの人が来場するなど、墨田区の新しい観光地として話題となりました。

しかし、実際に行った人の口コミには「導線が悪すぎる」といった口コミが多く、多くの人が来場しているにも関わらず対策されていない導線に不満を抱いている人が続出してしまっているのです。
中でも特に導線の悪さが際立ったのは、チケット売り場、4階までの上がるエレベーター、1階まで戻る際のエレベーターであり、要所要所でかなりの行列が発生してしまい、大混雑となってしまうのです。

企画展を見終わり3階から出口の1階に戻るには階段が無いのでエレベーターに乗る必要があり、4階や3階でエレベーター待ちの行列が発生し、降りるときは階段を使おうと思っても強制的に行列に並ばなくてはいけません。

どんな施設もオープン直後は混雑するのは当たり前であり、日を改めたり、時間を考えるなどの対策が必要です。

しかし、すみだ北斎美術館の場合は建物自体の作り方に問題があると言われており、見た目の割に狭くなっている構造に「一体どこにお金をかけているの?」という疑問も挙がるほどです。

そのため、すみだ北斎美術館に行く場合は、導線問題が解決される見込みは当分感じられないので混雑する時間を極力避ける必要があり、週末の日中を避け、平日や朝一番、または閉館直前に行くなどの考慮をする必要があります。

すみだ北斎美術館がひどいと誤解される理由3:レプリカが多い

すみだ北斎美術館は成長し続ける美術館を目指しており、国際的な期待に応えることが出来る状態がよく質の高い作品を収集しており、コレクションを充実させていくとし、墨田区が収集した作品に加えて現在の収蔵作品のうち特集すべきものとして、ピーター・モースコレクションや故楢崎宗重コレクションをはじめ高名な研究者から譲り受けた資料などがあります。

しかし、実際にすみだ北斎美術館に行った人の口コミには「レプリカが多かった」と感じた人が多く、常設展示の多くはレプリカが展示されていることが判明しました。

常設展示には錦絵の作り方などの展示があり博物館風になっているのですが、実はその周辺にある展示物は全てレプリカとなっており、富嶽三十六景で赤富士と呼ばれる「凱風快晴」や「神奈川沖浪裏」なども全てレプリカなのです。

すみだ北斎美術館に行く人の多くが本物の展示を楽しみにして来館しているにも関わらず、常設展示の多くがレプリカという情報は大々的には流れていませんでした。

また、日本人のお客さんだけでなく外国人のお客さんも多く、すみだ北斎美術館ではたくさん写真を撮っている外国人客がいますが、レプリカということを分かっていない可能性が高く、実際にレプリカと知っていたら写真は撮らないでしょう。

そのため、 すみだ北斎美術館には多くのレプリカが飾られたと分かった人は「行って損した」と感じた人が多く、「レプリカ博物館」という名前に改名した方がいいと言われるほどに残念な美術館と言われてしまうこととなったのでした。

すみだ北斎美術館が人気な理由

すみだ北斎美術館が人気な理由は、そのユニークな特徴と魅力的なコンテンツにあります。

まず第一に、同館は世界的に有名な浮世絵師、葛飾北斎の作品と生涯を詳細に紹介している点が挙げられます。

北斎は『富嶽三十六景』や『北斎漫画』などで知られ、その芸術的価値は日本国内外で高く評価されています。

美術館には彼の代表作や貴重な資料が展示されており、訪れる人々は北斎の創造力や技術の高さに触れることができます。

次に、美術館の建物自体も大きな魅力の一つです。

建築家の妹島和世氏が設計したモダンで斬新なデザインは、墨田区の街並みに新しい風を吹き込んでいます。

ガラス張りのファサードや開放的な空間設計は、来館者に明るく洗練された印象を与えます。

また、建物の内部には最新の展示技術が採用されており、訪れる人々は視覚的に楽しめる工夫が随所に施されています。

さらに、すみだ北斎美術館は地域との連携を重視しています。

墨田区は北斎が生涯を過ごした地であり、その歴史的背景と地域文化が美術館の運営に深く根付いています。

地域住民との共同企画やイベントを通じて、地域全体が美術館の一部となるような取り組みが行われており、これにより観光客だけでなく地元の人々にも愛される場所となっています。

また、美術館の展示は定期的に変更されるため、何度訪れても新しい発見があります。

特別展や企画展では、北斎に関連する多様なテーマが取り上げられ、彼の作品をより深く理解するための解説や資料が提供されます。

これにより、リピーターも飽きることなく楽しむことができるのです。

教育プログラムも充実しており、子どもから大人まで幅広い年齢層が楽しめるワークショップや講座が開かれています。

これにより、美術館は単なる観光スポットではなく、学びの場としても機能しています。

総じて、すみだ北斎美術館の人気は、北斎の芸術を中心に据えた充実した展示内容、建築の魅力、地域との強い結びつき、そして継続的に変化する展示と教育プログラムにあります。

これらの要素が相まって、多くの人々を引きつけ、訪れる価値のある場所として評価されています。

すみだ北斎美術館へのアクセス

(引用:すみだ北斎美術館)

  • 都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分
  • JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分
  • 都営バス「都営両国駅前」より徒歩5分
  • 墨田区内循環バス「すみだ北斎美術館前(津軽家上屋敷跡)停留所」からすぐ

そもそもすみだ北斎美術館とは

すみだ北斎美術館とは、北斎のゆかりの地である「すみだ」にある北斎専門の美術館であり、北斎の研究者である楢崎宗重やピーター・モースのコレクションに加えて墨田区が収集した優品など約1900点(2021年4月)を所蔵し、年間4回から5回の企画展で公開しています。

また、北斎の代表作を実物大高精細レプリカで年代順に紹介しているだけでなく、関東大震災で焼失した北斎の巨大絵馬「須佐之男命厄神退治之図」の推定復元も見どころとなっています。

そして、すみだ北斎美術館の魅力は数々の展示だけでなく、訪れる人が気軽に立ち寄ることが出来る公園や地域と一体となった美術館として、地域の人々にとってすみだ北斎美術館が身近に感じられるような造りとなっているのです。

料金

一般 高校生・大学生 65歳以上
個人 400円 300円 300円
団体 320円 240円 240円

※20名以上の有料参加者がいる団体
※中学生以下は料金がかかりません
※中学生・高校生・大学生(高等専門学校、専門学校、専修学校の学生も含む)は、生徒手帳または学生証をご提示ください
※65歳以上の方は、年齢を証明する書類をご提示ください
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方およびその付添の方1名は、無料で入館できます(入館時に各種手帳の提示をお願いします)