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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がひどい・つまらないと一部で噂されています。

小栗旬さん、新垣結衣さん、菅田将暉さん、大泉洋さんなど豪華なキャストで放送されているだけあって話題性もかなり高いように感じますが、どういった理由からひどい・つまらないと言われるのでしょうか。

今回は鎌倉殿の13人がひどい・つまらないと言われる理由について調査しました。

鎌倉殿の13人がひどい・つまらないと誤解される理由とは

非常に面白い作品なのですがネガティブな声もごく一部であるようですね。

具体的には次のような理由が挙げられそうです。

ひどい・つまらないと誤解される理由1:作中に多用される現代語

「鎌倉殿の13人」には現代の言葉遣いによる台詞が多く出てきます。歴史上の人物たちが現代語を使うことに違和感を覚える人も多いことでしょう。

作中では『首チョンパ』や『ゾッコン』など、「鎌倉殿の13人」の舞台となる平安・鎌倉時代には絶対に使用されていなかったであろう台詞が頻繁に出て来るため、しっくり来ないと感じる人が多くいるようです。

この違和感こそが「鎌倉殿の13人」がひどいと言われる一因となっているのではないでしょうか。

もしかすると若者にも視聴してもらえるように、制作側の戦略として敢えてそのような表現を取り入れているのかもしれません。

大河ドラマの視聴率を年代別に見てみると、高年齢層が圧倒的に高く、若年層は低い傾向にあります。

より多くの視聴率を獲得するためには、高年齢層に加えて若年層をターゲットにする必要があるのです。

どの世代からも好まれる作品を作ることは非常に難しいことだと思います。

あまり大河ドラマを見ない若者たちにアタックを試みるのも悪いことではありませんが、あまりにも現代語を多用しすぎてしまうと、ドラマの舞台となる時代の雰囲気を台無しにしてしまうことになりかねません。

大河ドラマらしい、時代に合わせた言い回しをもう少し採用するべきなのではないでしょうか。

ひどい・つまらないと誤解される理由2:三谷ワールド全開の脚本

三谷幸喜さんによる脚本はコメディ要素をふんだんに使った演出が魅力です。

「鎌倉殿の13人」でもそれがよく現れており、今まで放送されてきた数々の大河ドラマとはひと味違った作風を楽しむことができる作品となっています。

例えば源頼朝が女装をして登場したり、北条政子が頼朝に色仕掛けをしたりとコントのようなシーンがいくつもあり、大河ドラマとしては異色の演出がなされています。

そのため「鎌倉殿の13人」はこれまでの大河ドラマのような重厚感のある作品というよりかは、軽快でコミカルな作品であるように感じます。

従来の大河ファンたちはこのコミカルさを受け入れることができずに、今作に対して批判的になってしまっているようです。

大河ファンが見たいと思う脚本と三谷さんの作りたい脚本とでは、求めるものがかけ離れすぎているのかもしれません。

双方がもう少し歩み寄ることができれば、今後の展開次第では多くの人に満足される作品になる可能性も大いにあるでしょう

これまでの大河ドラマらしい脚本の良さも受け継ぎながら、三谷さんらしいコメディ要素満載の異色の展開で視聴者を楽しませてくれることに期待するしかありません。

ひどい・つまらないと誤解される理由3:登場人物の軽薄な描写

「鎌倉殿の13人」には名だたる歴史上の人物が多数登場します。

しかしこのドラマのなかでは登場する人物たちについての深い部分があまり描かれていません。

そのため薄っぺらくてつまらないドラマだという印象がついてしまっているようです。

大河ドラマは日本でもトップレベルの視聴率を誇っており、多くの人に愛されています。

「鎌倉殿の13人」では、視聴率を求めすぎるあまりに演出のコミカルさやストーリー性を重視してしまっているように感じます。

そのため登場する人物たちの生い立ちや人生観などをドラマの時間内に描くことができず、人物描写が軽薄なものとなってしまっています。

物語の面白さやインパクトももちろん大切ではありますが、果たしてそれは大河ドラマに求めるべき演出なのでしょうか。

現代を生きる私たちにとって、大河ドラマは日本の歴史を教えてくれる重要な役割を担っています。

日本の歴史を変えた人物たちがどのように生き、感じ、生涯を終えたのかを知ることができる価値のあるものなのです。

「鎌倉殿の13人」においても、もう少し深い部分まで登場人物の描写をすることができれば、他の大河ドラマ作品と同じように日本の歴史を後世に継承するための素晴らしい作品になる可能性もあるのではないでしょうか。

鎌倉殿の13人が人気の理由を考察

「鎌倉殿の13人」が人気の理由として、私が特に感じるのは、脚本の緻密さとキャラクター描写の深さです。

三谷幸喜さんの脚本は、歴史的事実に基づきながらも登場人物たちの心理や人間関係の駆け引きを巧みに描いています。

特に、北条義時の成長や内面的な葛藤を描くことで、善悪の境界が曖昧な人間味のあるキャラクターに引き込まれます。

また、豪華なキャスト陣の演技力も大きな魅力です。

小栗旬さんの北条義時は、従来の明るいイメージとは異なる冷徹な一面を見せ、ドキドキするシーンも多かったです。

その他、大泉洋さんの源頼朝役など、個性豊かな俳優たちが歴史上の人物を生き生きと演じており、その存在感が物語をより深くしています。

私が特に興味を持ったのは、鎌倉時代というあまり扱われない時代をテーマにしている点です。

戦国時代などとは異なる時代背景や権力闘争が新鮮で、史実に基づいた設定がリアリティを高めています。

これらの要素が合わさり、視聴者として先の展開が気になり、毎回のエピソードが楽しみになる作品です。

鎌倉殿の13人とは

「鎌倉殿の13人」は、NHKが制作する61作目の大河ドラマです。

2022年1月9日から放送されており、脚本は三谷幸喜さんが務めています。

物語は平安時代の終わり頃から鎌倉時代の前期を舞台に、北条義時という人物を主人公に描かれています。

北条義時という名前を聞いたことがないという方もおられると思いますが、この人物は武士として鎌倉幕府内で大きな権力を持った政治家として知られています。

「鎌倉殿の13人」は、鎌倉幕府二代将軍である源頼家を支えた13人の御家人たちが巻き起こす内部抗争の末に、北条義時が実質の最高権力者である「執権」に就任するまでの生き様を描いた物語です。

鎌倉殿の13人 – NHK大河ドラマ 第61作
項目 内容
ジャンル テレビドラマ
脚本 三谷幸喜
演出 吉田照幸、末永創、保坂慶太、安藤大佑、中泉慧、小林直毅、松本仁志
出演者 小栗旬、青木崇高、浅野和之、新垣結衣、生田斗真、市原隼人、江口のりこ、大泉洋、他
ナレーター 長澤まさみ
音楽 エバン・コール
時代設定 平安時代末期 – 鎌倉時代初期
制作統括 清水拓哉、尾崎裕和
プロデューサー 大越大士、吉岡和彦、川口俊介、結城崇史(VFX・DX担当)
制作 日本放送協会(NHK)
放送国・地域 日本
放送期間 2022年1月9日 – 12月18日
放送時間 日曜(地上波)20:00 – 20:45
放送回数 48回
前作 青天を衝け
次作 どうする家康
公式HP NHK 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」公式サイト