AMDの次世代GPU RDNA 4 “Radeon RX 8000 “にまつわる新しい噂とその性能の位置づけが@All_The_Wattsによって投稿された。
AMD RDNA 4 “Radeon RX 8000” GPUはトップNavi 48とミッドティアNavi 44 Diesを含み、Perf/$セグメントを目指す。
注:これはエイプリルフールの投稿ではありませんが、噂としてタグ付けされているため、情報は割り引いて考えてください。
この噂は、ソーシャル・プラットフォーム「X」に非常に不可解なメッセージを投稿した@All_The_Watts氏によるもので、RDNA 4グラフィックス・アーキテクチャに基づく2つの次世代AMD GPUが、Radeon RX 8000グラフィックス・カード・ファミリーに搭載されると思われるという内容だ。
現在、Navi 4Xに関する情報は限られているが、2つのSKUがすでに「GFX12」ファミリーの下で発見されており、これらの2つのSKUは初期のテスト段階にあるようだ。
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4️⃣4️⃣ < 🌾— All The Watts!! (@All_The_Watts) March 30, 2024
噂はストレートだ:
- RDNA 3(Navi 31トップ)>RDNA 4 Navi48(トップ)>RDNA 3 Navi31(カット)
- RDNA 3(Navi 32トップ)>RDNA 4 Navi 44(トップ)>RDNA 3 Navi 33(トップ)
というわけで、まずはRDNA 4 GPUのトップダイとされるAMD Navi 48 GPU。
このGPUは、Radeon RX 7900 XTX(Navi 31 XTX)に採用されている最上位のNavi 31ダイよりも低速だが、Radeon RX 7900 GREに採用されているカットダウンされたNavi 31 GPUダイよりも高速になると言われている。
これにより、次世代Navi 48 GPUの性能は、GeForce RTX 4070 Ti SUPERとRadeon RX 7900 XTの周辺になるはずです。
2つ目のチップは、2つのRDNA 4チップの中で最も遅いミッドティアNavi 44 GPUで、Radeon RX 7600シリーズに搭載されているAMDのNavi 33 GPU(Hotpink Bonefish)よりも速いが、Radeon RX 7800およびRX 7700シリーズに搭載されているNavi 32 GPU(Wheatnas)よりも遅いとされている。
これに基づいて、性能はRX 7700 XTおよびGeForce RTX 4060 Tiグラフィックスカードにやや近いと予想できる。
現在、性能は既存のGPUに匹敵するか、予想よりも遅いが、AMDのRDNA 4 GPUアーキテクチャの戦略は、RDNA 2やRDNA 3とは大きく異なることを忘れてはならない。
RDNA 2とRDNA 3グラフィックス・アーキテクチャはいずれも、トップレベルからエントリーレベルまでをカバーするSKUを持っていた。
RDNA 4の場合はそうではないようで、トップGPUダイはしばらく前にキャンセルされ、中間の性能のチップが採用された。
これは、RDNA 1 GPUアーキテクチャー(Navi 10 / Navi 11/12)GPUで見られたものと同様の取引となる。同社は、ハイエンド・セグメントでNVIDIAに対抗する前に、メインストリーム・セグメントにおける性能と価値の位置づけを再評価するために、後方支援に回った。
その結果、RDNA 2世代は、AMDのGPUファミリーの中で最も競争力のあるGPUファミリーの1つとなり、あらゆる面で力を発揮し、エンスージアスト・セグメントでも競争力を維持した。
RDNA 4 GPUに関する詳細は限られているが、次世代ラインナップはGDDR7メモリをサポートし、当初は28/32Gbpsダイと16Gb(モジュールあたり2GB VRAM)を搭載すると予想できる。
しかし、AMDはより費用対効果の高い路線に進み、当面は単に高速のGDDR6ダイを使用する可能性もある。
また、チップはより小型でモノリシックになると噂されており、これはMCD設計が導入後1年で放棄されることを意味する。
RDNA 4 GPUの他に、この噂では、次期Strix Point Halo APUに搭載されるRDNA 3+ iGPUの性能についても触れられている。
RDNA 3+ iGPUは、現在のNavi 33ローエンドGPUよりも優れた性能を提供すると言われており、ゲーミングセグメントにとって非常に強力な製品となる。
Strix Haloは、より高いTDPを持つプレミアム製品になるため、ハンドヘルド機で実現可能なソリューションとなるか、あるいはノートブックセグメント以外のミニPCやデスクトップ機で活用する方が実を結ぶか、興味深いところだ。
AMD RDNA世代GPUラインナップ
Radeon ラインナップ |
Radeon RX 5000 |
Radeon RX 6000 |
Radeon RX 7000 |
Radeon RX 8000 |
GPU アーキテクチャー |
RDNA 1 | RDNA 2 | RDNA 3 / RDNA 2 | RDNA 4 |
製造プロセス | 7nm | 7nm | 5nm/6nm | 5nm/3nm? |
GPUファミリー | Navi 1X | Navi 2X | Navi 3X | Navi 4X |
フラッグシップ GPU |
N/A | Navi 21 (5120 SP) |
Navi 31 (6144 SPs) |
Navi 41 (キャンセル?) |
ハイエンド GPU |
Navi 10 (2560 SPs) |
Navi 22 (2560 SP) |
Navi 32 (4096 SP) |
Navi 48 |
ミドルレンジ GPU |
Navi 12 (2560 SP) |
Navi 23 (2048 SP) |
Navi 33 (2048 SP) |
N/A? |
エントリー GPU |
Navi 14 (1536 SP) |
Navi 24 (1024 SP) |
Navi 34 (1024 SP)? |
Navi 44 |
解説:
Navi48/Navi44の噂
今までにも出てきた噂ですが、とあるツイッターユーザーの投稿が元のようです。
RDNA3ではNavi31/32/33でしたが、RDNA4ではNavi48とNavi44という2つのチップが生産されることになるようです。
これは、Navi48が本来Navi43として扱われる予定だったものを上位チップのキャンセルの影響で多少の仕様変更があったため、変更後のチップをNavi48としたのではないかと思います。
もちろんわたくしの予測にすぎませんのでソースはありません。
その点は注意してください。
しかし、今までは「チップ型番に使われる数字が大きいほうが上位のGPU」であり、発売も早い=先に設計されている可能性が高いということでした。
今回性能が高いほうがチップの型番に使われる数字が大きいのは、おそらく、後から何らかの変更が加えられたからでしょう。
RX7900XT > Navi48(RX8600XT?) > RX7900GRE
RX7800XT > Navi44(RX8500/XT?) > RX7600/XT
という性能になるようです。
これも前から言われていました。
ちなみにRX8600とかRX8500はわたくしが今までの慣例から勝手につけたものです。
少しでも性能上位に見せるために、RX8600ではなく8700になる可能性もあると思います。
RX8000シリーズはGDDR7ではなく、GDDR6を採用するといわれています。
RX8000シリーズはRDNA1のようにミドルレンジまでのGPU世代となり、より価格が重要になるためです。
RX8900XTX楽しみにしていた1ユーザーとしては、ここまでするならばRX8600XT?はかなり大盤振る舞いを期待したいところです。
いずれにしても、RDNA4は上位モデルでもRX7900XT以下の性能にとどまり、上位モデルは出ないということになります。
RX7900XTXのMCDを3D V-Cache搭載のMCDに変更して実質的なRX7950XTXをRX8800XTとして出す可能性はあると思いますがそれではほとんどRX8600XT?と性能が変わらなく、コストだけが高止まりするということになりますので、出すメリットが小さいのかなと思います。
AMDがこのような決断に至った背景は高い利益率が見込めず人気がイマイチのRadeonより、引っ張りだこのInstinct MI300や続くMi400シリーズに力を入れたほうが利益が高くなり、その利益からRDNA5以降のGPUにも力を入れられるということのようです。
一応今のところ出ているRDNA5の噂では
上位モデル・・・180WGP=23,040SP
ミドルレンジ・・・135WGP=17,280SP
となるといわれています。
上位モデルはTDP600W超の怪物GPUになり、Geforceキラーと言われています。
RDNA3から1SP2演算器(nVIDIAでいえばCUDAコアに相当)になりましたので、23,040SP=46,080演算器であり、2世代で現世代の4倍は順当な進化といってもよいのではないでしょうか。
ただし発売はもちろん2026年の後半になるでしょう。
Navi31が6,144SPであることを考えると妥当なラインだと思います。
しかし、6,144SP、12,288演算器のNavi31も性能ではRTX4090にははるかに及んでいません。
客観的な評価としてはこの仕様の1.5倍(34,560SP、69,120演算器)はないと到底Geforceキラーとは呼べないと思います。
Radeonが進化すれば、Geforceも同様に進化するということは忘れてはいけないでしょう。
それでも、今度こそと思ってしまうのはわたくしがファンだからでしょうね。
一般の方はもう少し引いた位置から見ておいたほうが良いと思います。
現世代のGPU、AMDはRDNA3、GeforceはAda Lovelaceは1つ前の世代がマイニング需要の崩壊で需給のバランスが崩れ、販売計画がめちゃくちゃになり、旧世代のモデルが併売されるというあまり恵まれない販売環境になりました。
次世代はこの状態からは脱出するようですが、今度はAI/MLのほうで需要が高まり、製造コストの高止まりもあってあまり安値になることは期待できないでしょう。
だからこそ、RDNA4ではコスパが求められるミドルレンジ帯以下の製品しか出さないAMDには頑張ってほしいところです。
ライバル不在のRTX5090は50万円になってもおかしくないですよ。
問題なのは市場に出回る前にワークステーションクラスのAI/ML GPUを求めるスタートアップ・ベンチャー企業やデータセンターなどが定価よりも高い金額で搔っ攫っていき、お金を出しても買えないかもしれないということです。
マイニングの時もそうでしたから、当然想定しておくべきです。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
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