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>開発に乗り出したのは15年ほど前。自身も米作りに携わる青木社長が危機感を抱き、ジャンボタニシの習性を研究。自社設備を使って、再生プラスチックを原料に使った箱形の捕獲器(縦30センチ、横16センチ、高さ10センチ)と、産卵させて卵を駆除するプレートを開発した。捕獲器の内部に入れる誘引剤は小麦粉と酒かすを混ぜて固形にした。量産には防除用医薬部外品製造販売のタニサケ(揖斐郡池田町片山)の協力を得ることができた。
>今年6月、田植えを終えた水田に設置したところ、多くのジャンボタニシが集まり、プレートにはピンク色の卵が産み付けられた。青木社長は「農薬が効かない耐性を持つ個体も多いと聞く。誘引剤の原料はいろいろと試したが、酒かすが一番よかった。在来種のタニシへの影響もなく、生態系保全になる」と力を込める。