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>治安の回復は統計からも明らかだ。ブケレ大統領が就任する前の2018年、殺人事件は3300件を超えていたのが154件にまで減った。他の国と比較すると、エルサルバドルの人口10万人あたりの殺人件数は51件で世界最悪だった。その翌年は36件、さらに翌年は19.7件。2023年は2.4件にまで減った。これはアメリカよりも低く、南北アメリカ大陸ではカナダに次ぐ治安の良さということになる。
>私たちが取材していても危険を感じたことは一度もなかった。コロニーの細い路地も自由に歩けた。むしろ治安が悪かったときのことを想像する方が難しいくらいだ。国民が「平和」を実感し、享受していることは疑いようがない。ブケレ大統領はもとは実業家で、日本のオートバイメーカーの輸入販売店やマーケティング会社を経営していた。その後、首都サンサルバドルの市長などを経て2019年、37歳の若さで大統領になった。2021年には世界で初めて法定通貨に暗号資産のビットコインを導入したことでも話題になった。
めちゃくちゃ面白い記事。独裁者って最初の方はだいたい善政を敷くんだけれど、トルコのケマルみたいに悪い独裁者にならずに終われるといいのだが。